白マム印 日本のこと日本のもの

 
19
 
<八幡奈多宮 宝物殿>

八幡奈多宮


住所  大分県杵築市奈多229
電話  0978-63-8088
交通  JR日豊本線杵築駅下車、
     杵築バスターミナル行き乗車(10分)
     杵築バスターミナル下車、
     乗り換え
     国東行き(10分)奈多八幡宮 下車、
               徒歩3分。


御祭神 応神天皇、神功皇后、比売大神
創建  天平元年(729)宇佐公基にて創立

* 宇佐神宮の摂社
* 大分の戦国大名、大友宗麟の正室「奈多夫人」は
  奈多宮の大宮司の娘
* ご神像拝観は電話確認すること
* お手洗いなし
* 公式ホームページなし
* ご神像拝観には要、玉串料

奈多八幡 バス停より徒歩5分2011年05月03日_DSC_0446
posted by (C)poco


神様がおられるのは奥の建物、宝物殿です。


ここにおわす神様は、元をただせば宇佐神宮の御神体です。

なぜ、由緒はあるけれど小さなお宮に
ご神像が安置されているかといいますと、

いにしえより、宇佐神宮、奈多宮においての最大の神事は
「行幸会」(=御幸会)です。
簡単にいえば、ご祭神の新旧入れかえです。


2011年05月03日_DSC_0540八幡奈多宮の元宮である市杵島
posted by (C)poco


六年毎に新しい御神像が奉造されると、
旧御神像は比売大神(=市杵姫)を
元宮とする奈多宮に納める習わしだったといいます。
そしてそれらの神さまは沖の、市杵島から竜宮城に
おかえりになるように流したといわれています。

この奈多宮に現存するご神像は、なんらかの事情で
海に流されなかった方々といえます。


若い宮司さんが宝物殿に案内してくださいます。

宝物殿のまわりには注連縄によって結界が
はられています。

宮司さんが、ひょいっと注連縄をたくしあげられて
重い扉を開けられました。
その所作の簡単さに呆気にとられるも、体中の毛穴が
ひらくのがわかりました。
それでも遅れまじと一礼をして入っていきます。

入ると、左方に若宮がならんでおいでで


2011年05月03日_DSC_0474





それだけでも息がつまりそうなのに、
宮司さんが前方の門帳を一気にお開けになると
そこには、

宇佐神宮のご神体であった三神がおわしました。


神像 八幡奈多宮



右より僧形八幡神坐像(應神天皇)

女神坐像(比売大神像=市杵姫)

女神坐像(神功皇后像)

です。

2011年05月03日_DSC_0477


僧形八幡神(應神天皇)のお姿は神々のなかでも
お美しいものです。

気高く強いものを感じさせるお像は
50センチほどの体高です。


神像 八幡奈多宮



お仏像の特徴である大きなお耳に、
首には三道といわれるふくよかさをあらわす筋。

これは、徳の高さや、この世のものとは違う印です。
このように神の姿にも仏像のお印と同じものを
しるすということは
ここにも神仏習合があらわれています。
このお顔に白毫(びゃくごう)があれば
お仏像と見まがえます。


造像年代は11世紀。


神像 八幡奈多宮




どのおかたも榧を使った一木造りの内刳りなし。
丁寧に無駄なく彫られた様はいかに
大切な方を形づくっているかという
彫師の気持が伝わってきます。


神像 八幡奈多宮



↑若宮のなかでもこちらの若比売(わかひめ)
は清清く控えめな美しさが心をとらえました。↓

2011年05月03日_DSC_0459



2011年05月03日_DSC_0455



2011年05月03日_DSC_0456



2011年05月03日_DSC_0457



神像 八幡奈多宮
小若宮





この写真撮影はもちろん許可を得てのことですが、
シャッターを切りながらも撮ってよい
のだろうかと逡巡しつづけました。

ピントがぼやけているのは、
フラッシュをたくことに躊躇があったためです。

ことほどさように、わたくしには神聖な空間
でした。




神々に囲まれいっときの間、時間がとまってしまいました。


もし、宮司さんが後ろにおいででなかったら
もっとこの場にいたでしょう。



八幡奈多宮



2時間ほど経ち冷たい小雨がふりだしました。
海上の市杵島(いちきじま)の鳥居がかすんでいます。


八幡奈多宮




踵をかえして再度神様にお会いしたい
気持をおさえて、バス停に向かいました。


                                                 完

1 ご神像をご存知ですか
2 よしっ 八幡奈多宮に行こう
3 八幡奈多宮 ご神像を訪ねて
4 神像の美



en1 en1

<奈多海岸公園> 八幡奈多宮隣接

2011年05月03日_DSC_0513
陶器で出来た狛犬posted by (C)poco

2011年05月03日_DSC_0514
posted by (C)poco


2011年05月03日_DSC_0503八幡奈多宮の手水
岩をくりぬいた手水鉢posted by (C)poco


en1 en1

<参考文献>

八幡奈多宮 ご神像   芸術新潮―創刊555号記念大特集:日本の神々
神像の美―すがたなきものの、かたち(別冊太陽)  芸術新潮―創刊555号記念大特集:日本の神々

*神像の美 は クリックしていただけば、アマゾンへ入り購入可能です。
 日本の神々は残念ながら絶版となり入手困難な貴重本です。
*内容的には「神像の美」のほうが良いと思います・・・。

<お目もじを終えての雑感>

博物館でご神像やお仏像を拝観するのは得てして味気ないものですし、
邪道のような気持もままあります。
しかし、奈多宮ご神像のように素晴らしご神体が、人里離れた海辺に
収蔵されていることに、多大なる危惧を覚えます。

また、親切にしていただいた宮司さんに申し訳ないのですが、
神社のかた自身が、このご神像のありがたさをとくとわかっておいででは
ないような気がするのです。これは地方にありがちなことなのですが・・・。

せめて、お社に常時人がおいでのような体制を整えていただきたいと
切に思ってしまいました。


<八幡神について>

宇佐神宮が八幡神宮の総本社(本家)ということはあまり知られていません。
京都の石清水八幡宮や鎌倉の鶴岡八幡宮の方が、全国区的存在です。

元々「八幡神」は地方(大分宇佐)の神様でした。
八幡神には不確かな由来が数々あります。

・八幡のハチはハタ、
 つまり秦氏(渡来)の神様だったよう。
・欽明天皇の時代(539年 - 571年)に宇佐の山に降りてこられた。

など。

この降りてこられた時の天皇が欽明天皇で、その御子がのちの應神天皇
のために、八幡神はすなわち應神天皇ということになります。

720年に
隼人(鹿児島)の乱がおきると、朝廷はこれを鎮圧しようとして宇佐八幡に神託を
仰ぐと、八幡神は、「我(われ)征(ゆ)きて降(くだ)し伏(おろ)すべし」と自ら征討
に赴きました。

740年代より
東大寺にかかわり八幡宮を勧請する(僧形八幡神坐像がある由縁)。

769年に
この地方の神様を一躍しらしめる事件がおきます。
「宇佐八幡宮神託事件」です。
女帝であった孝謙天皇に僧侶である弓削道鏡がとりいり、天皇に即位しようと
したために、それを阻止すべく宇佐八幡のご神託
「天の日継は必ず帝の氏を継がしめむ」を得てことなきをえました。

これにより宇佐八幡は天皇家とのつながりがいっそう堅固なものとなります。

781年
朝廷は宇佐八幡に鎮護国家・仏教守護の神として八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)
の神号を贈ります。

時代がくだり八幡神は武士の神「八幡大菩薩」としても広がっていきます。
源氏は八幡神を氏神とし、日本中に勧請します。
鎌倉幕府をひらくと、鶴ヶ岡八幡を勧請するにいたります。


八幡大菩薩の神号は太平洋戦争末期の日本軍の基地には
「南無八幡大菩薩」の大幟が掲げられ、航空機搭乗員(特に特攻隊員)
の信仰を集めことは、ご存知の方もおおいのではと思います。


*八幡総本宮宇佐神宮公式ホームページ

スポンサーサイト
 
15
 
<八幡奈多宮 ハチマンナダグウ>


2011年05月03日_DSC_0522八幡奈多宮拝殿
2011年05月03日八幡奈多宮拝殿 posted by (C)poco


住所  大分県杵築市奈多229
電話  0978-63-8088
交通  JR日豊本線杵築駅下車、
     杵築バスターミナル行き乗車(10分)
     杵築バスターミナル下車、
     乗り換え
     国東行き(10分)奈多八幡宮 下車、
               徒歩3分。


御祭神 応神天皇、神功皇后、比売大神
創建  天平元年(729)宇佐公基にて創立

* 宇佐神宮の摂社
* 大分の戦国大名、大友宗麟の正室「奈多夫人」は
  奈多宮の大宮司の娘
* ご神像拝観は電話確認すること
* お手洗いなし
* 公式ホームページなし

2011年05月03日_DSC_0422
2011年05月03日 posted by (C)poco




2011年05月03日_DSC_0417
posted by (C)poco


二の鳥居をくぐり振り向くと、
奈多海岸がすぐそこに見えます。

海からの風と塩の香りが心地好いこのお社は
729年に創建されています。

八幡宮の本家である大分宇佐八幡宮の摂社
です。分家というか、子供というか・・・。

そのように理解してくださればと思います。


2011年05月03日_DSC_0540八幡奈多宮の元宮である市杵島
八幡奈多宮の元宮である市杵島 posted by (C)poco


沖合約300mには朱色の鳥居をいただく奈多八幡宮の
元宮、市杵島(いちきじま)がのぞめます。

この島に市杵姫が舞い降りられた、あるいは流れつかれた
といわれています。

夏は海水浴客でにぎわうこの地ですが
奈多宮の存在はあまり知られておらず
本来は「ナダ」というのですが、「ナタ」
という呼び名のほうが広まっているようです。


2011年05月03日_DSC_0425
posted by (C)poco

石灯籠を支える狛犬。


2011年05月03日_DSC_0543
posted by (C)poco



2011年05月03日_DSC_0432
posted by (C)poco

毬に乗る狛犬。




2011年05月03日_DSC_0433
posted by (C)poco



2011年05月03日_DSC_0437
手水舎 posted by (C)poco



2011年05月03日_DSC_0552
posted by (C)poco 330年前に建てられた楼門



2011年05月03日_DSC_0445
posted by (C)poco 拝殿


参拝の御作法は宇佐八幡神宮と同様の
二礼四柏手一拝です。

4回手をうちます。


2011年05月03日_DSC_0551
posted by (C)poco


2011年05月03日_DSC_0448
posted by (C)poco ご神木 クスノキ


このクスノキにはフクロウが宿っています。
夜のしじまに波の音とフクロウの鳴き声。
そして神々のお声。

聞いてみたいような、畏れ多いような・・・。


2011年05月03日_DSC_05251
posted by (C)poco


2011年05月03日_DSC_0531
posted by (C)poco 本殿


境内には末社や蜜柑の神様が祀られています。


2011年05月03日_DSC_0500
posted by (C)poco 末社


2011年05月03日_DSC_0481
posted by (C)poco


みかんの神様のお像、田道間守公です。杵築市はみかん
の産地だそうです。背中には蜜柑を背負っておいでです。


境内をひとり歩きまわっている間に連休中というのに
お会いしたのは3人。
もちろんご神像のことはご存知ないらしく
境内の写真を撮られると立ち去られます。


2011年05月03日_DSC_0494
posted by (C)poco


拝殿の屋根には菊のご紋がいっぱいです。
御祭神(ご神像)である八幡大神さまは
応神天皇のご神霊です。


さて、御祭神がでてきたところで、
ご神像にお目もじいたしましょう。
                                                   つづく


1 ご神像をご存知ですか
2 よしっ 八幡奈多宮に行こう
3 八幡奈多宮 ご神像を訪ねて
4 神像の美
 

en1  en1

*摂社と末社
 こんにちでは、厳然とした区分はないようですが、古くは、「摂社」は大きな神社の御祭神と
 関係のある神様やその土地の地主神などをお祭りした神社とされており、
 それに当てはまらないものが「末社」とされていました。摂社のほうが位が上位とされていました。

 文中では、奈多宮は宇佐神宮と関係が深いために摂社という言葉を使用しました。
 境内にある小さなお社は摂社の境内にあるということで末社という言葉を使用しました。 

*蜜柑の神様
 田道間守公は新羅から蜜柑の苗を持ち帰ったといわれています。
 橘(タチバナ)の語源は、田道が持ち帰った田道の花→橘の花 。

*この神社拝観は2011年5月に訪れたものです。

宇佐神宮公式ホームページ
 
13
 
はじまりはこの本でした↓。

八幡奈多宮 ご神像
posted by (C)poco
神像の美―すがたなきものの、かたち。 (別冊太陽)


この表紙の美しい神の像にお会いしたい。

そう思うといつもの癖で
矢も盾もたまらず
やみくもに
猪突猛進。

太陽に掲載されたお宮さんの住所に
手紙、電話、ファクスとあらゆる手段をとり
ご神像へのお目もじをお願いします。

が、
返事はなし。

出発の日が刻々と近づいても返答はなし。
とにかく行ってみよう。
出たとこ勝負!
と、
腹をくくった出発前夜。
八幡奈多宮(はちまんなだぐう)のお宮守さんから
拝観許可の電話がありました。


東京からはるかかなたの大分県杵築市奈多。

東京ー(飛行機)→福岡ー(地下鉄)→博多ー(新幹線)
→北九州ー(日豊線)→杵築ー(バス)→奈多

それはもう「遠くへ行きたい」の歌詞そのもの。
と、いいましても愛する人と巡り会いたいのでは
なくて、ご神像にお会いしたい・・・のです。

霧雨のふる中、寒くて淋しく心細い旅でした。


杵築駅に降り立ちバスを乗り継ぎ、
国東半島行きのバスに乗り込むも
乗客は私ひとり。
海岸線を10分ほど走り、「奈多八幡」停留所。


大分 八幡奈多宮


誰もいません。
これは帰りのバスに乗り遅れたら大変なことになると、
バスの時刻表を頭に刻みます。

大分 八幡奈多宮
鳥居よりバス停方向を見る


ただ、
地方のバスのいい加減さを嫌と言うほど知っている
私は、不安いっぱいでした。



大分 八幡奈多宮


人っ子ひとりいない砂地の参道を3分ほど歩くと
海岸にでました。



大分 八幡奈多宮



                                                   つづく


1 ご神像をご存知ですか
2 八幡奈多宮 へ行こう
3 八幡奈多宮 ご神像を訪ねて
4 神像の美


en1   en1


八幡奈多宮   住所 大分県杵築市奈多229
          電話 0978-63-8088

大分交通    電話 o978-62-5411 

杵築観光案内 電話 0978-63-0100

*バスダイヤは大分交通に確認すること
*お手洗い なし

プロフィール

gurekomom

Author:gurekomom
ひとりテクテク、本をポッケにいれてお仏像巡りをしている時が一番幸せです。
楽天のマムの素より移転してきました。こちらに収められてない神社仏閣がたくさん記録されています。
https://plaza.rakuten.co.jp/cotton12/
またカバ屋印では日常のてんやわんやぶりを公開しています。
http://pocomom12.blog.fc2.com/

掲載写真の無断使用は禁止いたします。ご使用になりたい場合はご一報ください。

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

ありがとう

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
Copyright © gurekomom / Designed by Paroday