白マム印 日本のこと日本のもの

 
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法隆寺 上御堂PB020331


法隆寺は好きなお寺さんのひとつということもあり
比較的よく拝観にあがっています。

しかし

上御堂(かみのみどう)という
堂宇の存在はしりませんでした。

まだまだの白マムです。


法隆寺 上御堂

上御堂は大講堂の真裏、少し小高い処に
建っています。
大講堂より入っていきます。


堂内には平安時代の釈迦三尊像と室町時代の四天王像が安置されています。
飛鳥時代のお仏像が多い法隆寺の中では、新しさを感じる
ふくよかなお仏像さまです。
このお堂は毎年11月1日~3日まで特別開扉されています。


2DSCF2643_convert_20140218111054.jpg

                                           高野山へ

en1備忘録en1

2015年11月1日
東京→京都→東寺(五重塔、金堂、講堂小子房灌頂院)→
泉涌寺塔頭(即成院、悲田院、戒光寺)→
三十三間堂本坊妙法院→三十三間堂→京博(琳派展)→
奈良
11月2日
奈良→法隆寺(上御堂、金堂、講堂、五重塔、大宝蔵院)→
高野山→霊宝館
→大師協会→赤地蔵→金剛峯寺→光台院
11月3日
光台院→金剛峯寺→根本大塔→奥之院→遍照光院→東京

                                     赤字:特別拝観
                                     青字:要電話   





en1参考en1


<参照>
寺院別国宝建造物・彫刻の所有件数表
古都の奈良銘刹寺院の紹介、仏教文化財の説明など
ほぼ日刊イトイ新聞 法隆寺へ行こう!
*ブログ 木もれ陽日記様
*2008年法隆寺国宝金堂展図録
2010年 興福寺南円堂水煙

拙ウェブ
 2014年2月法隆寺
1 魅力的な手水編
  西院伽藍西円堂編
3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール
4 西院伽藍金堂の凄み 
5 大宝蔵院、百済観音
6 東院伽藍夢殿


2007年11月法隆寺1
2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺
2008年7月国宝法隆寺金堂展
三井寺展


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05
 
龍田神社2014年02月10日_DSC_0427


御祭神  天御柱命
      國御柱命
      竜田比古神
      竜田比女神

創建 崇神天皇の御代
本殿様式 流造り
住所  奈良県生駒郡斑鳩町龍田1-5-6
電話  
交通  JR大和路線・近鉄生駒線王寺駅より奈良交通バスで8分、
     「龍田神社前」下車、徒歩すぐ    


斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0419


吉田寺から龍田さんは
目と鼻の先。

気持は逸ります。

龍田神社には詣でたことはありますが
龍田大社は初めてです。

吉田寺をあとに
国道を渡って路地を抜けると
龍田大社はすぐです。


はずが、

路地を抜けて呆然。

目の前の神社は以前(2011年)参拝した
龍田大社あらぬ龍田神社でした。

龍田神社2014年02月10日_DSC_0425


かなりショックでしたが、
気を取り直して
二度目の龍田神社です。

龍田神社お百度石2014年02月10日_DSC_0426
                          お百度石


聖徳太子が竜田明神(法隆寺の守護神)から、
「斑鳩の里こそが仏法興隆の地である。私はその守護神となろう」
と告げられ、
建立した、法隆寺の鎮守社です。

三郷町の龍田大社を本宮、対して龍田神社を新宮といいます。
また、
祭神が龍田彦と龍田姫の風神であることから、
風宮と呼ばれています。


龍田神社手水2014年02月10日_DSC_0424
                                               手水

この手水鉢は


龍田神社手水2014年02月10日_DSC_0422
                            力士に持ちあげられた手水鉢
手水は
でべそのお相撲さん(力士)の支えられています。
お相撲さんは神のお使いですからね。

この手水の後ろのソテツは
とても大きく
奈良県指定の天然記念物です。



その後ろの楠はそれはそれは大きく
まさに魂を揺さぶる魂もえの木です。

龍田神社 楠


鳥居に朱塗りの塀で囲まれた御神木です。


0000000003.jpg





2011年04月17日_DSC_0205





2011年04月17日_DSC_0186龍田神社 神紋





2011年04月17日_DSC_0200龍田神社 神紋
                                       もみじのご神紋

龍田といえば百人一首
  千早ぶる 神代もきかず 龍田川
      からくれなゐに 水くくるとは

これは龍田川を散った紅葉が赤くそめている
様子を歌ったうたです。

ということで、
龍田神社の神紋は紅葉です。


2011年04月17日_DSC_0207龍田大橋
                                   2011年4月撮影 龍田川


奈良では
佐保山の佐保姫が息をふきかけると
桜の花が咲き奈良に春が訪れ
龍田川の龍田姫が息をふくと
秋が訪れるといわれています。



2011年04月17日_DSC_0193


正直に言うならば
法隆寺の鎮守としては
この龍田神社は神さびた感じが
あまりなく
写真で見るかぎりですが
龍田大社のほうが神奈備的な
気配がします。

↑とっても私的な考えですよ!

いずれ
龍田大社を参拝することもあろうかと
思っています。

                                      前回まで
                                      1 魅力的な手水編
                                      2 西院伽藍西円堂編
                                      3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール
                                      4 西院伽藍金堂の凄み
                                      5 大宝蔵院百済観音
                                      6 東院伽藍夢殿
                                      7 中宮寺
                                      8 ぽっくり寺吉田寺
en1参考en1

<周辺情報>
吉田寺
法隆寺
中宮寺
<2014年2月9日>
大津市歴史博物館三尾神社→北野天満宮 石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺 中宮寺吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり

 
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斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0401




山号   清水山
宗派   浄土宗
創建年  伝永延元年(987年)
開基   伝源信
本尊   阿弥陀如来
別称   ぽっくり寺
文化財  多宝塔、木造阿弥陀如来坐像
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町小吉田1-1-23
電話   0745-75-2555    
交通   JR大和路線・近鉄生駒線王寺駅より奈良交通バスで8分、
       「龍田神社前」下車、徒歩すぐ
      あるいは法隆寺より徒歩20分
      
拝観料  300円
所要時間 15分
公式ホームページ
ブログ


だれもが、長患いせずにぽっくりあの世に
いきたいと願っています。
ということで
私も祈願しようとやってまいりました。


斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0403


国道25号は狭い道ですが車の往来が激しい道です。
法隆寺から車で5分ほどでしょうか。
脇道にはいると、途端に山の中に入ったような錯覚に
陥ります。

参道は大竹に囲まれて森閑としています。

ぽっくり寺として有名なこのお寺は、
賑やかで東京でいえば巣鴨地蔵
を想像していました。

意外や意外
目の前のお寺はとても静かで、
寂しいくらいです。

境内は本堂、多宝塔、鐘楼の三堂宇から
なっています。

斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0404
                                         本堂 江戸時代



斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0411
                                              蛙股


斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0417
                                              木鼻


斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0416
                                              木鼻


2斑鳩吉田寺014年02月10日_DSC_0415
                                              木鼻


吉田寺 本堂扁額2014年02月10日_DSC_0412
                                    顕光院とかかれた扁額


本堂には、丈六(像高515cm)のご本尊阿弥陀如来坐像(重文)が
安置されています。
藤原時代作の堂々とした仏様で「大和のおおぼとけ」と
いわれています。


吉田寺 本尊丈六阿弥陀坐像2014年02月17日_P2170916
           吉田寺 本尊丈六阿弥陀坐像 藤原時代

光背には見事な千体仏が見られ
保存状態がとてもよいお仏像です。



吉田寺 本尊丈六阿弥陀坐像 2014年02月17日_P2170917


たっぷりとしたいいお顔をされています。


丈六さんのおられる本堂には
縦横ずらりと木魚と御座布団が
50は並んでいるでしょうか。
毎月10日におこなわれるという
十日念仏会は壮観で賑やか
だろうと想像します。

そうでなくては
ぽっくり寺が鎮まりかえっていると
辛いものがありますものね。



斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0405


吉田寺2014年02月10日_DSC_0409


1463年の銘がある、高さ12メートルの多宝塔は、
奈良県下では唯一の重要文化財の指定を
受けている多宝塔なのだそうです。


吉田寺 多宝塔大日如来坐像2014年02月17日_P2170919


大日如来像(秘仏)が安置されていて、
毎年9月1・2日、11月1・2・3日のみ開扉されます



斑鳩吉田寺2014年02月10日_DSC_0406
                                                鐘楼


古くから伝わる梵鐘は戦時中に供出されたそうです。
現在の物はシベリア抑留より戻られた先代ご住職が
新調されたということです。


奈良 吉田寺 ぽっくり寺2014年02月12日_P2120914



                                      前回まで
                                   1 魅力的な手水編
                                   2 西院伽藍西円堂編
                                   3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール
                                   4 西院伽藍金堂の凄み
                                   5 大宝蔵院百済観音
                                   6 東院伽藍夢殿
                                   7 中宮寺
en1参考en1

<近辺情報>
龍田神社、徒歩5分

<吉田寺の年中行事>
コチラをごらんください。

<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり




 
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                                                      中宮寺 本堂


宗派   聖徳宗
山号   法興山
創建年  7世紀前半、一説に推古天皇15年(607年)      
開基   (伝)聖徳太子あるいは母・穴穂部間人皇女(間人皇后)
本尊   (伝)如意輪観音 (=弥勒菩薩半跏思惟像)

文化財  木造菩薩半跏像・天寿国繍帳残闕(ともに国宝)
    紙製文殊菩薩立像・紙本墨書瑜伽師地論(ともに重要文化財)     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺北1-1-2
電話   0745-75-2106    
交通   ・JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。、
      ・JR下車、奈良交通バス、「法隆寺門前下車」すぐ
      ・近鉄筒井駅から王寺駅行きバス「中宮寺前」下車徒歩5分
        *法隆寺東院伽藍隣接
拝観料  500円
トイレ  なし(但し法隆寺のトイレが有り)
公式ホームページ

中宮寺2014年02月10日_DSC_0374


中宮寺は、平安時代の「聖徳太子伝暦」に、
聖徳太子が母・穴穂部間人皇女(間人皇后)
アナホベノハシヒトの宮殿を
寺としたと伝えられています。

が、
平安時代には寺運衰退し、
鎌倉時代の真如によって復興され
江戸の初めには門跡尼寺となり
高貴な姫君を迎え維持していきますが
昭和の時代にはお堂は一宇のご本尊のみと
荒廃してしまいます。

昭和43年に高松宮妃の御発願により、
吉田五十八によって昭和43年に
建立されたのが現在の本堂です。


中宮寺2014年02月10日_DSC_0371


さすが吉田五十八(注1)の建物です。
屋根の流れが優しく庇が深く
慎み深い美しさがあらわされていて
アルカイックスマイルで有名な
国宝 弥勒菩薩半跏思惟像に
ふさわしい建物です。

00000003.jpg
     国宝 弥勒菩薩半跏思惟像


本堂の周りは堀になっており
水辺に浮かぶ様相です。

ただ、苦言があります。
コンクリート造りに異議はありませんが
コンクリート造りならば木造以上に
メンテナンスをしなければ
建物はうらぶれ感が非常にあらわれます。
木造は古びた感じが「美」につながって
いきますが、
コンクリートが古びていくと
「落魄」のイメージが前面にでます。

コンクリートに着色された朱色が
ささくれているのを毎回の拝観でみるのは
辛いものです。
五十八もいやだろうなあ・・・と。


中宮寺2014年02月10日_DSC_0369



中宮寺2014年02月10日_DSC_0383
                     表御殿と蛙股


中宮寺よりの夢殿露盤宝珠2014年02月10日_DSC_0373
                                   中宮寺よりの夢殿露盤宝珠


                                         前回まで
                                      1 魅力的な手水編
                                      2 西院伽藍西円堂編
                                      3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール
                                      4 西院伽藍金堂の凄み
                                      5 大宝蔵院百済観音
                                      6 東院伽藍夢殿


法隆寺遠景blog_import_4f4ede7734ffa

                                              法隆寺 完

en1参考en1

<境内図>
0000002.jpg
                        中宮寺ウェブより


<注1:吉田五十八>
よしだいそや
1894‐1974(明治27‐昭和49)
東京都に生まれる。1923年東京美術学校建築科卒業、49年東京芸術大学教授。
日本建築の現代化に一貫して取り組み、大壁造り、荒組み障子、
新素材の活用などの独自の手法による〈現代数寄屋〉と呼ばれる様式を創始して、
戦後の和風建築に多くの影響を与えた。作品には杵屋別邸(1936)、
梅原竜三郎邸(1958)などの住宅のほか、新喜楽(1962)など多数の料亭がある。kotobankより

<参照>
*寺院別国宝建造物・彫刻の所有件数表
古都の奈良銘刹寺院の紹介、仏教文化財の説明など
ほぼ日刊イトイ新聞 法隆寺へ行こう!
*ブログ 木もれ陽日記様
*2008年法隆寺国宝金堂展図録

拙ウェブ
2007年11月中宮寺・弥勒さま
2007年11月法隆寺1
2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺
2008年7月国宝法隆寺金堂展
三井寺展
法隆寺金堂展ちけっとIMG_0002
  国宝法隆寺金堂展チケット

<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり

 
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                                               東院伽藍 夢殿(金堂)

宗派   聖徳宗
寺格   総本山
創建年  (伝)607年      
開基   推古天皇・聖徳太子
本尊   釈迦如来
別称   斑鳩寺
文化財  金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
      中門金剛力士像他(重要文化財)
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話   0745-75-2555    
交通   JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。あるいは、
     JR下車、奈良交通バス、法隆寺門前下車、すぐ
拝観料  1,000円(西院、東院、大宝蔵院)
公式ホームページ


法隆寺東院伽藍 東大門2014年02月10日_DSC_0343
                                    国宝東大門 奈良時代

東大門をくぐると東院伽藍(上宮王院 注1)
があらわれます。

2014年02月10日_DSC_0347

夢殿の中門には、薄くなっていますが
「上宮王院夢殿」と大書されています。

当時、聖徳太子は上宮王といわれていました。
別格の人だったのでしょうね。



法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0352
                        鳳凰の手水

夢殿を拝観する前に
この愛らしい鳳凰をかたどった手水で
清めましょう。


法隆寺 東院夢殿 2014年02月10日_DSC_0365


    聖徳太子が住まわれた斑鳩宮跡に、行信僧都という高僧が、
    聖徳太子の遺徳を偲んで天平11年(739)に建てた
    伽藍を上宮王院(東院伽藍)といいます。その中心となる建物が
    この夢殿です。八角円堂の中央の厨子には、
    聖徳太子等身と伝える秘仏救世観音像(飛鳥時代)を安置し、
    その周囲には聖観音菩薩像(平安時代)、乾漆の行信僧都像(奈良時代)、
    平安時代に夢殿の修理をされた道詮律師の塑像(平安時代)
    なども安置しています。
    この夢殿は中門を改造した礼堂(鎌倉時代)と廻廊に囲まれ、
    まさに観音の化身と伝える聖徳太子を供養するための殿堂として、
    神秘的な雰囲気を漂わせています。
 法隆寺web.より


法隆寺夢殿2014年02月10日_DSC_0354


建築家ブルーノ・タウトが夢殿を「建築の真珠」と
評した八角円堂です。

夢殿中には等身大の聖徳太子のお像といわれる
救世観音立像がおさめられています。

樟の一木造では最古の木彫像です。

お顔はとてもにこやかで慈しみにあふれ
このようなことを記すとお叱りをうけるかもしれませんが
拝観したときにふとよぎったのは清子さまのお顔でした。


住職でさえ拝顔したことない絶対秘仏を
明治17年、岡倉天心とフェノロサが開扉したことは
有名な話です。

仏罰が当る「この世が滅ぶ」と僧侶が反対するも
政府の許可をとり強権発動で、何重もの布、和紙で厳重に巻かれ
ていたのを取り外させました。
500メートルほどの長さの布をまきとったときの
一同の驚きは想像するに難くありません。


法隆寺imgd577950ezik7zj
国宝救世観音立像 奈良時代


1000年以上、夢殿本尊として祀られたこのお像は
法隆寺の史料に「上宮王(聖徳太子)等身観世音菩薩像」と
記載されていますがそれがなぜ「絶対秘仏」となったかは
あきらかではありません。
しかし、そのために保存状態が非常によいという恩恵を
うけることになります。

このお像の公開は春と秋です。
確認のうえ参拝をされてください。

  春季の4月11日~5月18日
  秋季の10月22日~11月22日

堂内は薄暗く、ボランティアのかたがペンライトを照らして
くださるので、なるべくボランティアさんとともに行動
されることをおすすめします!



2014年02月10日_DSC_0357
           絵殿                        舎利殿 




法隆寺東院夢殿回廊2014年02月10日_DSC_0363
                                             夢殿回廊



法隆寺東院夢殿回廊2014年02月10日_DSC_0362
                                            回廊の木組み




夢殿 宝珠
                                    夢殿 露盤宝珠

↑青銅製で、下方から
露盤、反花、蓮華、花実、宝瓶、天蓋、光明の構成です。



法隆寺東院伽藍 鐘楼2014年02月10日_DSC_0348
                                 国宝袴腰付鐘楼 鎌倉時代


法隆寺東院袴付き鐘楼2014年02月10日_DSC_0366



袴腰付鐘楼としては最古のものです。




最古や国宝ばかり・・・の
法隆寺です。


何度訪れてもただただ頭を垂れる私です。






                                   2014年2月法隆寺
                                   1 魅力的な手水編
                                   2 西院伽藍西円堂編
                                   3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール
                                   4 西院伽藍金堂の凄み
                                   5 大宝蔵院、百済観音
                                   6 東院伽藍夢殿

en1参考en1



東院伽藍
img_00002.jpg


東院伽藍に行く道筋の脇道はとても
絵になります。
2014年02月10日_DSC_0345

<注1:上宮王院>
聖徳太子を上宮王と呼び
太子一族のことを上宮王家の人々と呼びます。

<参照>
寺院別国宝建造物・彫刻の所有件数表
古都の奈良銘刹寺院の紹介、仏教文化財の説明など
ほぼ日刊イトイ新聞 法隆寺へ行こう!
*ブログ 木もれ陽日記様
*2008年法隆寺国宝金堂展図録
2010年 興福寺南円堂水煙

拙ウェブ
2007年11月法隆寺1
2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺
2008年7月国宝法隆寺金堂展
三井寺展


<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→中宮寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり

 
25
 
00000002.jpg
             国宝 百済観音立像 飛鳥時代、7世紀頃 作者不明


法隆寺は建物も素晴らしいのですが
お仏像様は質、量とも他の寺院の追随をゆるさない
といえます。

中門をいったん出て聖徳太子の尊像が安置されている
聖霊院(注1)の脇をはいると、
宝物がが展示されている大宝蔵院へとつながります。





夢違観音
        国宝 銅像観音菩薩立像 
        飛鳥時代後期(白鳳期)
        通称 夢違観音

白鳳期のお仏像様はだいたいにおいて
幼女を思わせるようなお可愛いお顔を
しておいでです。


この観音様は
悪夢を見た時にお願いすれば
良い夢に変えてくれるという言い伝えから
夢違観音という名で有名です。

90cmほどのお小さいお仏像ですが
全身から微笑ましさを発しておられるような
癒し系ともいうべきお方です。


法隆寺は「日本最古」という枕詞が
いたるところにつくお寺さんですから
お仏像も白鳳やら飛鳥と古いものです。

故に、その特徴でお身体もお顔も
ほんわりとしたものです。


前回西院伽藍の金堂をご案内したおりに
「まるで日本史あるいは美術の教科書そのものです」
と記載したのですが、

出ますよ出ますよ。
教科書そのものが!


国宝 玉虫厨子 飛鳥時代作↓

houryuuji1.jpg

玉虫厨子。
アルカイックやエンタシスと共に
習いましたよね。ね!

2700匹のヤマトタマムシを使ったといわれていますが
残念ながら剥離していて、どこに???
玉虫を見てとることができない。
2007年の拝観のおりにはボランティアの方が
ペンライトを照らして「ココ」と教えて
くださったのでかろうじてわかったのですが
今回は独力でさがしたのですが・・・わかりませんでした。

正面に「舎利供養図」、向かって左側面に
「施身聞偈図」(せしんもんげず)、
右側面に「捨身飼虎図」(しゃしんしこず)、
背面に「須弥山世界図」が描かれています。

とても有名な
↓釈迦の前世物語である「捨身飼虎図」(しゃしんしこず)

000002_20140424183602189.jpg

    お釈迦さまの前世の王子が
    飢えた虎の親子を憐み、
    自分の体を食べさせたという話。



この大宝蔵院での一番の見どころは
建物のちょうど真ん中に当たる
百済観音堂におわす
百済観音立像でしょう。



法隆寺百済観音imga386245bzikezj

なんともいえない
不可思議なお仏像様です。

この百済観音は元々は観音様ではなく
虚空蔵菩薩立像といわれていたようです。
あるいは岡倉天心によって朝鮮風観音とも
いわれていたようです。

法隆寺としては古くからいわれていた
「虚空蔵菩薩」さんにこだわっていたようですが
寺の土蔵から宝冠が見つかりその宝冠には
観音様の宝冠に証拠である化仏が刻まれていたために
「観世音」と認めるにいたりました。

法隆寺百済観音IMG_0007

私はこの百済観音様を何度も拝観していますが
いつお会いしても
つりこまれるような、
あるいは空間の裂け目のようなもの
がまわりに出来るような奇妙さを
感じます。

細くて薄い板のようなお身体から
強烈なオーラあるいはエネルギーを
発せられているようなお仏像です。

この感じは三井寺の秘仏であられる
新羅明神坐像にも共通します。

新羅明神坐像
                 NHKより転写(2008年)

理解の範疇を超えた
百済観音様は私の好きなお仏像です。



この大宝蔵院にはたくさんの
宝物が展示されていますが、

東京国立博物館には法隆寺宝物館が独立してあり
海の底のような静かな館内には夥しい数の
お仏像がおさめられています。

東博 法隆寺宝物館000004
                    東博 法隆寺宝物館

明治以降の寺院は銘刹であっても
経済的困窮しています。
特に官寺は檀家がいないわけですから
ことさらです。

法隆寺は寺宝300件余を皇室に献納し、
一万円を下賜されて、この困難を
切り抜けています。
その宝物が東京国立博物館蔵となり
現在の東博の法隆寺宝物館に
おさめられているわけです。




                                         前回まで
                                      1 魅力的な手水編
                                      2 西院伽藍西円堂編
                                      3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール
                                      4 西院伽藍金堂の凄み


en1参考en1


宗派   聖徳宗
寺格   総本山
創建年  (伝)607年      
開基   推古天皇・聖徳太子
本尊   釈迦如来
別称   斑鳩寺
文化財  金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
      中門金剛力士像他(重要文化財)
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話   0745-75-2555    
交通   JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。あるいは、
     JR下車、奈良交通バス、法隆寺門前下車、すぐ
拝観料  1,000円(西院、東院、大宝蔵院)
公式ホームページ



西院伽藍

img_01.jpg

<注1:聖霊院>
2014年02月10日_DSC_0341
<参照>
*寺院別国宝建造物・彫刻の所有件数表
古都の奈良銘刹寺院の紹介、仏教文化財の説明など
ほぼ日刊イトイ新聞 法隆寺へ行こう!
*ブログ 木もれ陽日記様
*2008年法隆寺国宝金堂展図録

拙ウェブ
2007年11月法隆寺1
2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺
2008年7月国宝法隆寺金堂展
三井寺展
法隆寺金堂展ちけっとIMG_0002
  国宝法隆寺金堂展チケット

<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり

 
21
 
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                           2008年6月 国宝法隆寺金堂展図録より


宗派   聖徳宗
寺格   総本山
創建年  (伝)607年      
開基   推古天皇・聖徳太子
本尊   釈迦如来
別称   斑鳩寺
文化財  金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
      中門金剛力士像他(重要文化財)
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話   0745-75-2555    
交通   JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。あるいは、
     JR下車、奈良交通バス、法隆寺門前下車、すぐ
拝観料  1,000円(西院、東院、大宝蔵院)
公式ホームページ



法隆寺 金堂2014年02月10日_DSC_0315
                                         法隆寺金堂



法隆寺金堂前 礼拝石2014年02月10日_DSC_0278
                                       金堂前 礼拝石


法隆寺の金堂は世界最古の木造建築
です。
どの場所からもみえるようにとの
はからいで正方形です。

元来、金堂というのは
とても貴いもので、金堂一棟が
厨子にあたります。

そのため僧侶でさえも
法要は外から
この礼拝石にすわりとりおこないました。



金堂00000002

よく見ると扉および連子窓は一枚板をくりぬいて
作ったものです。


金堂の中にはいりましょう。


法隆寺金堂天蓋IMG_0001

鳳凰に守られるかのような
天蓋の下には


法隆寺金堂三尊
金銅釈迦三尊像 国宝 飛鳥時代 止利仏師作


鞍作止利仏師作の三尊がおいでになります。
目は杏仁形お口はアルカイックスマイル。

鞍作止利仏師(くらつくりのとりぶっし)
杏仁形(きょうにんけい アンニン非ず)
アルカイックマイル
それにエンタシス

まるで日本史あるいは美術の教科書そのものです。


講釈抜きにして
私は
このお釈迦様のお顔が大好きです。
幼子のようで
柔和で
大らか。

この時代はまだ仏師の技術が稚拙なのですが
仏教(仏像)に対する気持がそれを凌駕して
いて敬虔な気持がこちらに伝わってきます。
と、
講釈してしまった!


法隆寺金堂IMG_0005


堂宇のなかは薄暗いものの
薬師如来、阿弥陀如来、吉祥天、毘沙門天、
その方々をお守りするための
白鳳時代に造られた我が国最古の
四天王が西洋風の着物というより
ドレスと名言してよいような
モノをまとってお立ちです。


法隆寺金堂持国天img2b1be454zik6zj

邪鬼はまるで
顔が牛で体が人間の
件(くだん 注1)のようでしょ。


法隆寺金堂四天王後ろ姿img5438502ezik7zj


法隆寺四天王横imgeaeace3czikdzj


四天王の着物はいかがですか?
エキゾチックでしょ。


金堂は壁画も


法隆寺金堂壁画0003
       法隆寺金堂再現壁画6号壁 阿弥陀浄土図 1面
          安田靫彦(やすだゆきひこ)
          羽石光志(はねいしこうじ)
          吉田善彦(よしだよしひこ)
           昭和43年(1968)



すばらしいものです。

1949年(昭和24年)1月26日に金堂から
出火し、壁画が甚だしく焼損したことは
ご存知のかたも多いと思います。

沈火時に当時の管主・佐伯 定胤師が
焼けただれた壁画に合掌されてる写真は
今見てもおいたわしいものです。

不幸中の幸いで、
お仏像は「壁画の修復」が金堂でおこなわれて
いたために他所に祀られており無事でした。

出火の原因はいろいろいわれていますが
定かではないようです。




金堂の外にでて
再度建物をながめてみましょう。


法隆寺2014年02月10日_DSC_0334


裳階(もこし)の上の支柱には神獣。
そしてその上の層には龍が飾られています。

裳階(もこし)の神獣は

2014年02月10日_DSC_0288

↑多分、獏。
この獏(多分)は前から見ると↓足に注目。

法隆寺金堂支柱飾り 獅子(?)いや、獏です。2014年02月10日_DSC_0304


法隆寺金堂支柱飾り2014年02月10日_DSC_0299

↑獅子。

法隆寺金堂支柱飾り 獏 2014年02月10日_DSC_0298

↑これは獏。

法隆寺金堂支柱飾り 象2014年02月10日_DSC_0308

↑これは象です。

獏と象を見極めるのは耳です。
獏は耳が立っています。
象は耳が大きくてたれています。


裳階(もこし)の上の屋根には
やはり支えのための支柱飾りとして

2014年02月10日_DSC_0294

登り龍と下り龍が
あしらわれています。


2014年02月10日_DSC_0289


この支柱と飾りですが、
支柱は鎌倉時代。
飾りは江戸時代に後付けされたものです。


法隆寺金堂 卍崩しの高欄、人字形割束006



奥まったところにある
大講堂に近づくと

法隆寺西院伽藍 大講堂2014年02月10日_DSC_0316


銅灯籠に寺紋発見。

2014年02月10日_DSC_0306


法隆寺大講堂前灯籠00002

葵の紋はよく神社仏閣でみられますが
徳川幕府がスポンサーとなり
修復などをするために葵の紋がをここかしこに
記されます。

   横道にそれますが徳川以前では
   当然豊臣家、特に秀頼が信仰心が
   篤くよく寄進や修復をおこなっています。


葵の紋のとなりは本庄家の紋で
九目結紋といいます。

灯籠には
「元禄七年甲戌十一月嘉辰
 母儀桂昌院本庄氏」

綱吉の生母である桂昌院が寄贈したものと
いうことで、桂昌院の実家の本庄家の
家紋の九目結紋が記されています。


法隆寺西院伽藍2014年02月10日_DSC_0320
                             大講堂より中門、金堂、五重塔を見る


次回は大宝蔵院をご案内します。
   

                                         前回まで
                                      1 魅力的な手水編
                                      2 西院伽藍西円堂編
                                      3 西院伽藍五重塔の邪鬼とトーテムポール

en1参考en1

西院伽藍

img_01.jpg

<注1:件>
件(くだん)にんべんに牛。
人と人間のあわさったものです。
顔が人間で体が牛もあればその逆もあります。
岡山の伝説です。
この件については内田百閒がとても美しい
文章の短編小説を書いています。



紋に関して

法隆寺 門帳 多聞天紋 2014年02月10日_DSC_0313
↑ <多聞天紋>
多聞天紋という名称に関しては、2つのブログにて
その名称を目にし、記載しましたがまだ私自身で
調べてはいません。


法隆寺の紋は歌舞伎座の「鳳凰丸散らし」といわれています。
これも私自身、法隆寺で目にしたことはありません。
参考までに歌舞伎座の紋をアップいたします。↓
歌舞伎座 地下 2013年05月12日_P5120457
                                歌舞伎座 地階ショップ広場

*とても貴重なお写真をお借りすることができました。
法隆寺の寺紋と言われていた「鳳凰丸散らし」の
提灯です。
↓ブログ「木もれ陽」さんより承諾をいただいた写真です。*
b0039898_9204769.jpg

<七堂伽藍とは>
塔 金堂 講堂 経蔵 鐘楼 僧坊 食堂

<参照>
*寺院別国宝建造物・彫刻の所有件数表
古都の奈良銘刹寺院の紹介、仏教文化財の説明など
ほぼ日刊イトイ新聞 法隆寺へ行こう!
*ブログ 木もれ陽日記様
*2008年法隆寺国宝金堂展図録

拙ウェブ
2007年11月法隆寺1
2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺
2008年7月国宝法隆寺金堂展
法隆寺金堂展ちけっとIMG_0002
  国宝法隆寺金堂展チケット

<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり




 
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                                法隆寺五重塔 支柱の東南邪鬼(後補 江戸時代)

宗派   聖徳宗
寺格   総本山
創建年  (伝)607年      
開基   推古天皇・聖徳太子
本尊   釈迦如来
別称   斑鳩寺
文化財  金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
      中門金剛力士像他(重要文化財)
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話   0745-75-2555    
交通   JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。あるいは、
     JR下車、奈良交通バス、法隆寺門前下車、すぐ
拝観料  1,000円(西院、東院、大宝蔵院)
公式ホームページ

法隆寺中門2014年02月10日_DSC_0259
                                      国宝 中門 飛鳥時代

中門は装飾がほとんどありませんが
卍崩しの勾欄(高欄)や
その下の人字形割束の組ものが
リズミカルでとてもきれいです。
ちょっと屋根がそっています。

装飾がないから
立ち止まる方がすくないのですが
どうしてどうして
1300年の風雪に耐えた重み、強さを
感じさせる気品ある建物です。

   こういう空気は唐招提寺にもありますね。
   




法隆寺金堂 卍崩しの高欄、人字形割束006
              *わかりやすくするために金堂の写真を掲示しています。↑



00002_201404071446515a4.jpg 000002_201404071445261a7.jpg
                                      金剛力士立像

中門は飛鳥時代の建物で
左右に金剛力士がおわします。
この仁王像は日本最古のもので、
塑像です。
原初の荒ぶる感じがよくでています。

ただし
補修に次ぐ補修がおこなわれて
塑像にも関らず木造部分がかなり
しめています。


法隆寺中門仁王像の柵0003


仁王像の柵は1枚板のくりぬきです!



ここかしこに翻る門帳は、


法隆寺 門帳 多聞天紋 2014年02月10日_DSC_0313


多聞天紋といいます。(注1)





000002_201404101948242f6.jpg
                                             西院境内より中門を眺める


境内にはいりましょう。

中門を支える柱がとてもきれいです。
この中門に続く回廊もとても美しいものです。


2014年02月10日_DSC_0284



2014年02月10日_DSC_0332

法隆寺というと
エンタシスの柱を思い浮かべる方が
多いのではないでしょうか。

     日本史のテストに出ましたよね。(笑)

この中門及びこの回廊の柱がエンタシスと
いわれています。
   
が、
実際はえギリシアのパルテノン神殿で有名な
エンタシスの柱とは微妙に形状が違います。<注2>


法隆寺西院回廊連子窓2014年02月10日_DSC_0325


回廊の連子窓も
整然として絵になります。

よく見てみると


法隆寺西院回廊連子窓0000002

こちらも
1枚板をくりぬいた
とても手のかかったものです。




法隆寺西院伽藍0003
                            五重塔、金堂 2007年11月撮影


この西院伽藍の回廊エリアには
大講堂(国宝 平安時代)
金堂(国宝 飛鳥時代)
五重塔(国宝 飛鳥時代)
と、
すべて国宝の建物で成り立っています。

国宝建造物は18棟あり、
七堂伽藍がすべてそろい、その全てが
国宝です。(注3)

中門、金堂、五重塔は1300年の風雨に
耐えて姿をみせているのですから
日本一のお寺といっても過言はないでしょう。



建物をみてみましょう。


2014年02月10日_DSC_0279
                       国宝 飛鳥時代


五重塔は、日本最古のものです。
一見六重に見えますが、
最下層の屋根は、裳階(もこし)と
いい、庇と理解してよい構造物です。
 
  内陣には、奈良時代のはじめに造られた
  塑像群があり、東面は維摩居士と文殊菩薩の問答、
  北面は釈尊の入滅(涅槃)、西面は釈尊遺骨(舎利)の分割、
  南面は弥勒菩薩の説法が表現されています。
法隆寺web.より


五重塔に目をこらすと
裳階と初層の間の四隅に邪鬼がいます。

邪鬼は屋根を支えています。


2014年02月10日_DSC_0285
                                           西北の邪鬼




2014年02月10日_DSC_0282
                                           東北の邪鬼



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                                           東南の邪鬼




法隆寺五重塔支柱飾り南西の邪鬼0000002
                                           南西の邪鬼

もっと上に目をむけると、
五層めの屋根を支えるための
支柱に
トーテムポールが!



2014年02月10日_DSC_0295





2014年02月10日_DSC_0296


面白いでしょ。

この支柱は鎌倉時代にほどこされたもので
飾りの邪鬼及びトーテムポールは
江戸時代にとりつけられたものです。
そういう意味では
往時がしのばれないと
アチャ~
と思う方おられるかもしれませんが
意匠的にはとても面白いと思っています。
各々年代がきちんと把握できていれば
いいのではないかと私は思っています。

  グラスの底に顔があってもいいじゃないか~!
  と仰ったのは岡本太郎先生でした。
  関係ないか・・・。(笑)



法隆寺五重塔卍崩し勾欄(高欄)2014年02月10日_DSC_0303
                               法隆寺五重塔卍崩し勾欄(高欄



2014年02月10日_DSC_0293




法隆寺西院伽藍 大講堂2014年02月10日_DSC_0316
                           五重塔 大講堂 金堂



よく見ると、視ると、観ると!
ため息だらけの法隆寺です。

まだまだあります。



↓次回は 金堂をご案内いたします。


0003_20140418183931b68.jpg
                左 五重塔      右 金堂



                                          前回まで
                                        1 魅力的な手水編
                                        2 西院伽藍西円堂編

en1参考en1

西院伽藍

img_01.jpg

<注1:多聞天紋>
多聞天紋という名称に関しては、2つのブログにて
その名称を目にし、記載しましたがまだ私自身で
調べてはいません。
法隆寺の紋は歌舞伎座の「鳳凰丸散らし」といわれています。
これも私自身、法隆寺で目にしたことはありません。

法隆寺の宝物「鳳凰円文螺鈿唐櫃(ほうおうえんもんらでんからひつ)」
の意匠です。

43967_119018120327163245090_900.jpg


参考までに歌舞伎座の紋をアップいたします。
歌舞伎座 地下 2013年05月12日_P5120457
                                歌舞伎座 地階ショップ広場



とても貴重なお写真をお借りすることができました。
法隆寺の寺紋と言われていた「鳳凰丸散らし」の
提灯です。
↓ブログ「木もれ陽」さんより承諾をいただいた写真です。
b0039898_9204769.jpg

<注:2エンタシスの柱>
ギリシャのパルテノン神殿で有名なエンタシス式の
柱は、
エンタシス式の柱とは、
1、柱の下部から上部にかけて少しずつ細くなる。
あるいは
2、柱の途中までは同じ太さで途中から上部にかけて細くなるという形。
の二通りあります。
img67905b63zik2zj
法隆寺の場合は中央部がふくれていますし、この形状は
建築後に削られたということが昭和の修理時にわかりました。

<注3:七堂伽藍>
塔 金堂 講堂 経蔵 鐘楼 僧坊 食堂
<参照>
*寺院別国宝建造物・彫刻の所有件数表
古都の奈良銘刹寺院の紹介、仏教文化財の説明など
ほぼ日刊イトイ新聞 法隆寺へ行こう!
*ブログ 木もれ陽日記様

拙ウェブ
2007年11月法隆寺1
2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺


<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり


 
10
 
2014年02月10日_DSC_0271
                             世界文化遺産石碑 平山郁夫 書



宗派   聖徳宗
寺格   総本山
創建年  (伝)607年
開基   推古天皇・聖徳太子
本尊   釈迦如来
別称   斑鳩寺
文化財  金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
      中門金剛力士像他(重要文化財)
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話   0745-75-2555    
交通   JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。
     または奈良交通バス、法隆寺門前下車、すぐ
拝観料  1,000円(西院、東院、大宝蔵院)
公式ホームページ


*日本最初の世界文化遺産とかかれた石碑の
 書は平山郁夫画伯によるものです。



法隆寺中門2014年02月10日_DSC_0259


法隆寺を訪れる人々の殆どが
拝観料を払うと、そのまま中門の向うの
五重塔や金堂へ向かいます。

実は
西側の小高いところには西円堂(国宝)が
建っています。


法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0398



法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0389



法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0396
                                         1250年 国宝

八角造りの円堂は、奈良時代に建立されたと
伝えられていますが、
現在の建物は鎌倉時代に再建されたものです。
お堂の中には乾漆造りの薬師如来座像がまつられています。

お堂の中は薄暗いのですが
薬師如来坐像は秘仏扱いではなく
いつ拝観しても
お目もじがかないます。
しかし
残念なことに
誰も、
いない!

お堂の東側には千手観音立像がまつられています。


       この西円堂の薬師如来坐像、千手観音立像共に
       とても豊かなお姿をお持ちの素晴らしいお像です。
       拝観にいかれるならば晴天の明るい日差しの日を
       おすすめします。
       それでも堂宇は薄暗く、目を凝らして慣れてくると
       お仏像が浮かびあがってきます。



法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0394



この西円堂からは五重塔や金堂が
見渡せます。

法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0392




法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0390


↑手水が普通すぎるのが手水好きにとっては
残念です。(笑)



法隆寺西円堂石段
                                        2007.11 撮影

脇(西側)の石段ですが趣があって
よいものです。


法隆寺西円堂2014年02月10日_DSC_0397




en1参考en1

西院伽藍

img_01.jpg



2007年11月法隆寺西円堂
2010年1月法隆寺


<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり

 
08
 
法隆寺参道2014年02月10日_DSC_0250
                                            法隆寺参道

法隆寺参道 下馬2014年02月10日_DSC_0252



宗派   聖徳宗
寺格   総本山
創建年  (伝)607年
開基   推古天皇・聖徳太子
本尊   釈迦如来
別称   斑鳩寺
文化財  金堂、五重塔、夢殿他(国宝)
      中門金剛力士像他(重要文化財)
     
住所   奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話   0745-75-2555    
交通   JR法隆寺駅下車、徒歩で20分。
     または奈良交通バス、法隆寺門前下車、すぐ
拝観料  1,000円(西院、東院、大宝蔵院)
公式ホームページ




法隆寺南大門2014年02月10日_DSC_0254
                                             国宝南大門



法隆寺南大門2014年02月10日_DSC_0255



法隆寺南大門2014年02月10日_DSC_0256


まるで発作が起きたように
お仏像に取り囲まれたくなります。

ならば、

法隆寺と、斑鳩にやってまいりました。
法隆寺は2010年1月以来です。




2014年02月10日_DSC_0274
                                         国宝法隆寺 中門
南大門も中門も
細かい装飾がなく
建物自体が美しく
見惚れます。


中門をごらんください。
中国からの渡来の人字形割束。
卍崩しの高欄。
木造では法隆寺の人字形割束が「東南アジア唯一の
貴重な遺構」です。                               
↓  ↓  ↓

2014年02月10日_DSC_0265






00002_201404071446515a4.jpg 000002_201404071445261a7.jpg
                                               天平時代


中門に安置されている金剛神(仁王像)は
日本最古であるうえに、珍しいことに塑像ですが
痛みが激しいために大きな補修を余儀なくされています。
特に左の吽形の体の殆どが木造の後補となっています。
しかし
原初の猛々しさを非常に残しているお像といえます。



法隆寺は
五重塔や金堂がある西院と
夢殿がある東院にわけられます。

が、
まず手水を紹介いたしましょう。
法隆寺の手水はいいですよ。




<中門の向かって右手前の手水>


法隆寺中門前 手水舎DSC_0971
                                          中門前 手水舎



2014年02月10日_DSC_0260


頭にパーマをかけているような感じが
する龍です。
と、
思うのは私だけでしょうか・・・。


2014年02月10日_DSC_0261




2014年02月10日_DSC_0262




<西院伽藍聖霊院前の手水>


法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0339

なんだか面白い形をしています。
前にまわってみましょう。

法隆寺西院伽藍聖霊院前 手水舎DSC_1034


近づいてみましょう。

法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0337


怖い顔をしています。
牙さえある。
龍かしら?
と思うも、
後ろのペルシアンポット(のようなもの)をよくみると
線刻模様が。


法隆寺 西院手水舎


鳥ですね。

迦陵頻迦(かりょうびんが)かしらとも思いましたが
それならば、お顔は人間のはずですし・・・。
それともこのお顔は人間?
人間ならば迦陵頻迦(かりょうびんが)です。
でなければ
鳳凰なのかもしれません。
・・・火の鳥!?

なににせよ、謎の鳥です。





<東院伽藍にある夢殿前の手水>

なに!?

imgf71280eczik3zj


全体像は、


法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0353

正面から見ると
何だかわかりませんね。



法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0350

斜めから見ると、


法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0352


横から見ると、


法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0351


真後ろからみると、↑こうなります。
これは
鳳凰です。

大好きな手水です。

マンガチックですが、
西院の金堂内には鳳凰がたくさん
みられ納得です。

009.jpg
                                     金堂の天蓋



法隆寺手水舎2014年02月10日_DSC_0349



どうですか?
法隆寺の手水たちは。

ユーモラスで何度見ても飽きない
それが
法隆寺の手水です。

          不謹慎といわれるかもしれませんが
          私は法隆寺の手水を目にするたびに
          さくらももこさんの漫画の
          「神のちから (Ikki comix)
          のキャラクターにいそうだと
          笑ってしまいます。

          同意見の方がおいでだったら
          コメントをくださると
          嬉しいです。



en1参考en1


西院
img_01.jpg
東院
img_00002.jpg






2010年1月法隆寺

<2014年2月9日>
大津市歴史博物館→三尾神社→北野天満宮→石像寺(釘抜地蔵)→なら瑠璃絵
<2月10日>
法隆寺→吉田寺(ぽっくり寺)→龍田神社→大阪ながほり

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ひとりテクテク、本をポッケにいれてお仏像巡りをしている時が一番幸せです。
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