白マム印 日本のこと日本のもの

 
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この瀧山寺(滝山寺)は毎年2月に行われる
愛知県指定無形文化財の鬼祭で有名です。

けれども
岡崎駅よりタクシーに乗り
「滝山寺」と行き先を述べたにも関らず、
「滝団地」に案内される。
タクシーの運転手さんにして
団地の方が認知度が上というのが正確な
ところです。

滝山寺 瀧山寺
2009年1月11日瀧山寺三門(山門) posted by(C)poco



<吉祥陀羅尼山瀧山寺きっしょうだらにさんたきさんじ


住所   愛知県岡崎市滝町山籠107 
電話   0564-46-2296
交通   名鉄名古屋本線 東岡崎駅から名鉄バス「大沼」又
     「上米河内」行き、「滝山寺下」下車、徒歩3分     
宗派   天台宗   
本尊   薬師如来
重文   木造観音菩薩立像及び梵天・帝釈天立像 仏師運慶・湛慶作
創建年  伝・天武天皇時代(673年 - 686年)
開基   伝・役小角

公式ホームページ
*宝物殿拝観に関しては要電話確認
*入館料300円
*バス利用の場合は要ダイヤ確認
         (名鉄バス)



滝山寺 037
posted by (C)poco



タクシーから降りるとそこは、
誰もいない川の流れの音だけが聞こえる
寂しい場所でした。


滝山寺 036
瀧山東照宮鳥居 posted by (C)poco


古くからの寺院は神仏習合の名残で
殆ど神社(鎮守さま)をお持ちです。
この瀧山寺もその例にもれません。
そのうえ、
徳川家康の庇護をうけていたために
瀧山東照宮をも境内に創建されています。


滝山寺 DSC_0038



DSC_0035
posted by (C)poco


滝山寺 011


滋賀の長命寺の808段の石段に比べれば
赤ちゃんのような石段ですが、
急できついこと。
喘ぎながらのぼりつめると、


広々とした気持のよい境内があらわれました。


滝山寺 012
瀧山寺本堂posted by(C)poco


滝山寺DSC_0013
posted by(C)poco


DSC_0024
裏手より本堂をのぞむposted by(C)poco



鄙びたところにありますが、
さかのぼれば源頼朝より
厚い庇護をもうけた古刹です。(注1)

先にのべたように
瀧山寺はまさに神仏習合のわかりやすい
見本です。
本堂のうらには神社があり、
脇には瀧山東照宮が祀られています。


滝山寺 029
posted by(C)poco



滝山寺 017
posted by(C)poco



滝山寺 032
posted by (C)poco



滝山寺 019
蛙股posted by(C)poco


いたるところに葵のご紋がみられます。


滝山寺 025
posted by (C)poco


滝山寺 030
posted by (C)poco



DSC_0031
木鼻posted by(C)poco


東京より、新幹線、在来線、タクシーと乗り継いで
きたのは
運慶作の三尊、木造観音菩薩立像及び梵天・帝釈天立像
にお目もじしたいばかりです。

境内をぐるりとひとまわりして人の気配がまったくないことに、
宝物殿が開いていないのではと心配になりましたが
杞憂でした。
登ってきた階段とは別の急階段をおりると本坊があり
隣接したところに宝物殿はありました。

入館者は私ひとりです。
お寺のかたもおられず、ゆっくりと拝観できるのは
うれしいことですが、物騒ではなかろうかと
心配でもありました。

せっかくの一人じめの宝物殿です。
わたしはすぐに三尊のもとにいかず、
興味もないのに縁起を読んだり、
古いお面をみたりしながら、
自分で自分をじらしながら、にじるようにして
最奥の三尊にお会いしたのでした。

仏師運慶・湛慶作の三尊はガラスケースに
おはいりになっているわけでもなく
柵の向うというわけでもない
剥きだしのままお立ちでした。

170cmの聖観音を真ん中に
106cmの梵天帝釈天の立像です。

    img379da065zik5zj 愛知 滝山寺 三尊像
       帝釈天         聖観音          梵天


色鮮やかでおきれいでした。
このお色は
明治のはじめの補修です。
本来こういうあざやかで豪華な色合いだったのでしょう。
今現在でしたら、こういう補修はしないでしょうから
帰って往時がしのばれてよかったと思っています。(注2)

しかし、
藝術新潮にも指摘されているのですが、
このときの補修は
痛んだ上に削り落としもせずに上塗りの厚塗りをしているために
運慶の彫が今ひとつつたわらないということです。

imgc99fd8dezik5zj 愛知 滝山寺 梵天立像
梵天立像


なるほど、三尊は御所人形のようです。
しかし
全体像の優美さは運慶の手になるものだなあと
思えます。


46
帝釈天立像



帝釈天は美男におわすうえ躍動感あふれ、
フェロモンを振りまいているような感さえ
してきます。
帝釈天は男前に造作するような取り決めがあるのでしょうか!?


光背は、破損することが多く、のちに補修したり、
創作することが多いのでが、
嬉しいことにこちらの光背は創作当時のもので
繊細で緊張感のあふれる美しいものです。




三尊を間近に拝観できることの嬉しさ。
きらびやかお色の再現は往時のお堂がどんなに
美しく飾られていたかも想像できる喜び。

随分時間をかけてやってまいりましたが
それがちっとも惜しくはない瀧山寺の
三尊です。


滝山寺 021
瀧山寺東照宮 手水posted by(C)poco

en1 en1
 

<参考>

東寺 帝釈天
東寺 帝釈天

<注>
注1:源頼朝の従兄弟にあたる寛伝上人は瀧山寺僧侶となり、
   縁故から頼朝公の厚い信仰を得ました。頼朝公没後には、
   菩提のため正治三年(1201年)頼朝公の3回忌にあたる
   この年に惣持禅院を創建。本尊として頼朝公の御歯と御髪を納めた
   聖観音菩薩・梵天・帝釈天の三尊像を仏師、運慶・湛慶父子が造立しました。
                     (瀧山寺ホームページより)


注2:現在の補修は現在の様相を残すことを旨にしており
   創作当初の姿を復元するものではありません。

<宝物殿拝観に関して>
年中無休とのことですが、電話で拝観の旨を伝えられたほうが
確実です。



en1  en1

<あまり知られていないけれど素晴らしいお仏像をお持ちの寺院>
守山市福林寺/大津市盛安寺/東大寺三昧堂/高野山光台院/王寺融念寺/
備考/岡崎市瀧山寺/三井寺微妙寺/雷山千如寺大悲王院/宝菩提院願徳寺/
山の辺長岳寺 1/






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