白マム印 日本のこと日本のもの

 
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法隆寺中門・五重塔
                                    法隆寺中門


法隆寺は、東大寺についでよく訪れる御寺です。

建物、お仏像と何度拝観しても
はじめてのように感動します。
また
お寺さんとしてのスタンスも好ましいものです。

派手なパフォーマンスをなさらない。
静かに斑鳩の里においでになる。

この節、珍しいことです。

           オフィシャルサイトも古色蒼然
           としたいかにも初期のホームページ。
           ツイッターでお坊様がつぶやいても
           おられず、
           SNSなど、どこふく風。
           このままでいて欲しいと勝手に
           思っている白マムです。



さて、法隆寺の寺紋です。


法隆寺の紋帳には多聞天紋が使われています。
境内のいたるところで見られます。


法隆寺門帳 多聞天紋2014年02月10日_DSC_0313
               法隆寺門帳 多聞天紋


この多聞天紋は、紋として最古といわれています。
法隆寺金堂の多聞天立像の光背に記されて
います。
そのためにこの紋は「多聞天」紋といわれています。


N8-80.jpg




大講堂前の灯籠にも紋が刻まれています。
葵の紋と九目結紋です。
その向こうには多聞天紋の紋帳が
翻っています。


法隆寺大講堂前灯籠00002
                              九目結紋 桂昌院実家本庄家紋

葵の紋は数々の神社仏閣にみられます。
徳川家よりの修復や再建、寄進のためです。

この九目結紋は、5代将軍・綱吉の生母桂昌院が
寄進したもので、桂昌院の実家本庄家紋です。



多聞天紋、
九目結紋、
葵紋
と見てきましたが
法隆寺で使用されている紋はもうひとつあります。
この提灯をご覧ください。↓


b0039898_9204769_2016100511023869a.jpg
                           鳳凰丸
         ↑ブログ「木もれ陽」さんより
          承諾を得て転載させていただいた写真です。


「鳳凰丸」です。

これは法隆寺の宝物
「鳳凰円文螺鈿唐櫃(ほうおうえんもんらでんからひつ)
に使われた紋様です。


PA051467.jpg


PA051468.jpg




この鳳凰丸をご覧になって「アレ?」と
お思いになったかたはおいでですか?

これは歌舞伎座の座紋に使用されています。


歌舞伎座2013年08月12日_DSC_0003

歌舞伎座の創設者の一人、福地桜痴が、
新築した自宅の釘かくしに用いたのがはじまりです。
この紋を気にいった桜痴が歌舞伎座の紋に採用しました。



歌舞伎座の座紋がでましたのでついでに
国立劇場の座紋を紹介しましょう。


国立劇場 正月 座紋 P1111820
                                国立劇場の座紋 楽天女


国立劇場の座紋「楽天女」
デザインは建築家吉田五十八。
原型になったのは、奈良、薬師寺東塔の水煙に、
かたどれれている「笛を奏でる天女」の姿です。

画像に白マムが映りこんでいますね。笑


ここまできましたら新橋演舞場の座紋はなんでしょう。


100504_eb011.jpg


雪月花、せつげっかです。


雪月花 新橋演舞場
              今月の美味しい歌舞伎座より
            「清月堂本店」の焼菓子 雪月花



お仏像拝観に行っても
歌舞伎を観に行っても
あちらこちらに
目がいって忙しいというか
集中力がないというか
幼き頃より
「落ち着きがない」といわれて
当然の白マムです。




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02saiyuki2122.jpg


わたくしが趣味のお稽古でお世話に
なっているのが月窓寺さんです。

街中にあって緑豊かな
曹洞宗のお寺さんです。


02saiyuki21223.jpg


堂々とした唐破風の飾りは
鳳凰の懸魚(げぎょ)です。

龍の蛙股の上には暗くて見えませんが
上部を支える大瓶束(たいへいづか)が
見られます。
その大瓶束は、左右対称に飾りのある 
笈形(おいがた)とよばれるものです。
木鼻は獅子。
木鼻と向拝柱が交差するところに補強のために
手挟がほどこされています。



2015年01月27日_P1270021



本堂の引き戸に寺紋が記されています。

わたくしは、永平寺の寺紋がリンドウ、
正確には「久我山竜胆紋」なので
月窓寺さんの寺紋も
「丸に竜胆」と思いこんでいました。

が、
よくよく見ると単なる「丸」ではなく
笹の葉のような意匠に囲まれています。



これはいったいなんというのだろう。
抱き茗荷に竜胆。
いや
上がり藤に竜胆。
と、
ずっと疑問に思っていました。

結局、お手上げで
お寺さんの納所(なっしょ)さんに
訊いてしまいました。



丸に抱沢瀉(だきおもだか)2015年01月04日_P1041291


答えは思ってもみなかった、
抱沢瀉(だきおもだか)。
丸に抱沢瀉でした。

リンドウではない!?
では
「おもだか」とは何だろう?

歌舞伎の「おもだかや」と関係あるのだろうか?
と、
疑問だらけです。
取り敢えず、歌舞伎の澤瀉屋(おもだかや)を
検索すると、
   生家が副業として「薬草の澤瀉」を扱う薬屋を
   商なっていたといわれる。

とウィキペディアに記載されていました。

そういうわけで検索し続けると
この沢瀉は日本の十大家紋の一つという
ことがわかりました。
神社仏閣を訪れるたびに紋を見つけては
いわれを調べてきたというのに
十大家紋を知らなかったとはお恥ずかしいかぎりです。

   沢瀉は池や沢に自生する慈姑(クワイ)と同族の多年草である。
   根のきわから伸びる矢尻状の葉が盛り上がっているので
   「面高」の名があるといい、

   あるいは「沢の潟れ」に生える草だから「沢瀉」と
   書くのだともいう。
   古くは勝ち草とか将軍草などとも呼ばれ、
   縁起の良い草だった。

   「おもだかや弓矢立てたる水の花」(注1)

   という句があるが、沢瀉が群生している状態を見ると、
   まるで弓矢を立て並べたように見える。
    尚武の紋にふさわしい。
   武将が沢瀉威しの鎧を(注2)
   着用したり、
   沢瀉を戦勝の印しにしたのはそのためだ。

       (家紋入りネクタイさんより引用)            


このように記載されていると
その植物を見てみたいではないですか。
そういうわけで
画像検索をかけてヒットしたのが
のらやま生活向上委員会 suginofarm
の、沢瀉の画像です。
転載を許可していただいたのでアップいたします。



オモダカ 転載不可
                             オモダカ



オモダカ 転載不可
             オモダカ


花も葉も
単純化されていても
全くそのものずばりです。

探した甲斐がありました。
のらやま生活向上委員会 suginofarmさん
ありがとうございました。


en1参考en1

寺社向拝部 各部名称
02saiyuki23456_20150206160659e47.jpg



注1 
おもだかや弓矢立てたる水の花:山口素堂作
  素堂の句で有名なものは
  「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」です。
注2
沢瀉威しの鎧
平安時代より上級武士が身に着けた鎧です。
たぶんですが、澤瀉は二等辺三角形上の
模様がはいったものをさすようです。
これに関してはご存知の方、ご教示ください。
鈴甲子さんのウェブでご覧いただけます。

*のらやま生活向上委員会 suginofarmさんの
 ブログはコチラです。
   農業を楽しめる農家になりたいという思いを
   日々の暮らしを通してアップされています。

*オモダカの写真はお借りしているものです。
  故に転載はなさいませんようにお願いいたします。

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