白マム印 日本のこと日本のもの

 
18
 
しちふくじん IMG_20170218_0001
         お笑いえほん しちふくじん

           立川志の輔 作
           中川学 絵
           倉本 美津留 編


神さま
助けて~~~~と
苦しい時の神頼み。
ぼくのところに
現れたのは
本物の神さま、七福神。

これが
まったくもってブ、ブー!

大きな声では言えないけれど
皆、近寄っておいで
耳を貸して。。。

  「役立たず」なの




しちふくじん IMG_20170218_0008





でも
楽しい愉快なやつらなのだ。



       しちふくじん IMG_20170218_0002




この絵本は二度楽しめることを発見。

裏表紙。↓

しちふくじん IMG_20170218_0009


さあて
この脱ぎ散らした靴は
一体どの神さんのク~ツだ?

お行儀がいいのは毘沙門天さんだけね。








スポンサーサイト
 
26
 
獣
                            獣 太宰治・宮沢賢治ほか




獣 (文豪ノ怪談 ジュニアセレクション)汐文社
悟浄出立(文庫版)新潮社
老乱 朝日新聞出版
 
上記3冊が私へのサンタさんからの贈物。

どれも読みたかった本だから気がきいている。
といっても
12月になって顔が合えばあの本この本がもうすぐ出る。
やら、
予約したらいい。
やら、
レビューがよかった。

言われ続けたら三太(コチラのほうがお似合い)も
折れちゃう。 笑


獣 文豪ノ怪談 は
まず、表紙絵がとても素敵です。
中川学さんのイラストです。
本文中にもたくさんのイラストがはいって
います。

飾りたいような表紙です。

掲載されている文豪作品は

山月記          中島敦
牛女            小川未明
馬の脚          芥川龍之介
お化けうさぎ       与謝野晶子
閑山            坂口安吾
尼             太宰治
交尾           梶井基次郎
注文の多い料理店  宮沢賢治

堂々たるセレクションでしょ。
十代の読者を相手にしているだけあって
ルビおよび語彙の解説がついています。
「文学ビギナーむけ」ということですが
これをジュニアだけに与えるなんて
もったいない。

大人だからこそ
昔読んだ作品を再度、
中川学さんのイラストで読んでみては
どうでしょう。



悟浄出立 PC2516741
                             悟浄出立


悟浄出立が文庫化されました。
表題作を読んだ時の私の驚き。

万城目さんという人はこんなにも
端正な文章を書く人だったのか!
こんなにも思惟的な物語を書くのか!
なにやら中島敦が脳裏に浮かぶぞ!

セブンイレブンにてブルータスを立ち読みして
驚いたものです。
勿論購入して
文学好きの友人らにコピーして配ったものです。
そして
早く単行本にならないかと思いアンテナをはっていました。
すると
このシリーズは新潮社のyom yomにとびとびで掲載されて
いることを知ったのでした。
それから3年経ちましたか?
平成26年に単行本化されて即購入です。

立ち読みした時に
すぐに中島さんが浮かび上がったのは
文章や、物語そのものが中島さんを彷彿
させるものだったからです。
どうにも気になって
読後に調べると中島さんの作品に
悟浄出世
悟浄歎異
という二作があると判明(当方 無知)。

万城目さんにしてみれば
したやったりといえます。

なぜ万城目さんがこの悟浄出立を
書かれたかは
今度でた文庫の序に詳しいので
どうぞご覧ください。

この文庫の表紙の沙悟浄はとても
凛々しいです。
私たちがイメージするところの
弱虫沙悟浄ではありません。
先頭きって進んでいる(悟空を差し置いて)。

「漠としたもの」に囚われてグルグル
堂々巡りの人に
少し力を与える物語ですよ。

その他の短編も端正な文章にて
古代中国の物語が語られています。
皆さんおなじみの英雄がでてきます。
人生の深淵を垣間見る
おすすめの短編集です。


老乱 PC2516761
                                             老乱


さて、
老乱です。 

認知症のことを知りたいかたには
おすすめの手引き型小説といって
よいのでは。

実は告白しますが
当方、同居の義母が介護2の
アルツハイマー型の認知症を
発症しています。

ゆえに
能天気に見仏しているようですが
実際の生活はイバラの上といっても
過言ではありません。

少しでも手を抜くことができるように
ヘルパーさんやデイケアセンターの利用を
前向きに活用しての日々です。

いまでこそ、
睡眠をとれるようになりましたが
発症して2年は、
夜中じゅう、暴言と暴力に見舞われて
寝ることもままならない生活でした。

私生活をここで述べても仕方ありませんね。

本書は
とにかく分かり易いです。
それと
認知症に効く薬がないこと。
つまり
認知症は治らないこと。

はっきりと
物語に織り込んでいます。

これから看護される方は
このことをしっかり頭にいれられる
べきです。

認知症は
治るのではという幻想が
どれだけ看護する側を振り回すか。

まず
その幻想をたちきって
看護の在り方を考え直すのに
この本は好適です。

物語的には
結末はがっかりです。
認知症に絡んだ物語の最後って
結局「死」で終わるんです。

認知症の手引きには
「認知症の患者は寿命が短い」
はっきりと書いてあります。
けれど
どっこい
長生きです!

小説の様に2,3年で死ぬということは
ない!
というのが私の意見です。

残酷だけど
これ現実です。

ちょっときれいごとの「老乱」ですが
よくできている(分かり易い)本です!


   
 
   





 
19
 
book mark 冬号 ブックマーク6号








book mark 冬号 ブックマーク




このBOOK MARKは翻訳家の金原瑞人さんが
読書への水先案内として自費で1年に4回、
季刊発行していらっしゃるものです。

表紙をごらんになればわかりますが
とてもきれいな本です。
イラストはオザワミカさんが担当。

きれいな表紙、
巻頭エッセイに全編カラー。
手に取るだけで
楽しくなる翻訳ものの読書案内冊子です。



無料配布先はコチラをごらんください。
詳細は金原瑞人さんのオフィシャルサイト
ご覧ください。

5号秋号が過去を扱う物語であったのに
対して
6月は未来を語る特集です。

 ○巻頭エッセイ
・星野智幸コレクションI スクエア
  星野智幸著 人文書院






 ○内容
・紙の動物園
  ケン・リュウ著 古沢嘉通編訳 早川書房
・火星の人(新版)
  アンディ・ウィアー著 小野田和子訳 早川書房
・アルジャーノンに花束を(新版)
  ダニエル・キイス著 小尾芙佐訳 早川書房
・わたしを離さないで
  カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 早川書房
・犬は勘定に入れません あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
  コニー・ウィリス著 大森望訳 早川書房
・シップブレイカー
  パオロ・バチガルピ著 田中一江訳 早川書房
・帰ってきたヒトラー
  ティムール・ ヴェルメシュ著 森内薫訳 河出書房新社
・茶色の朝
  フランク・パヴロフ著 藤本一勇訳 大月書店
・ギヴァー 記憶を注ぐ者
  ロイス・ローリー著 島津やよい訳 新評論
・ハリー・オーガスト、15回目の人生
  クレア・ノース著 雨海弘美訳 KADOKAWA
・スノードーム
  アレックス・シアラー著 石田文子訳 求龍堂
・ハンガー・ゲーム
  スーザン・コリンズ著 河井直子訳 KADOKAWA
・フィフス・ウェイブ
  リック・ヤンシー著 安野玲訳 集英社
・まだなにかある
  パトリック・ネス著 三辺律子訳 辰巳出版
・混沌の叫び1 心のナイフ
  パトリック・ネス著 金原瑞人・ 樋渡正人訳 東京創元社
・シャッター ミー 1
  タヘラ・マフィ著 金原瑞人・大谷真弓訳 潮出版社



    ライイン sp_l364

      上記で読んだことがあるのは
      「アルジャーノンに花束を」をのみです。
      どれを読もうかな。
      ただいま考慮中

    ライイン sp_l364




   

   
   
   
   



 
26
 

  

     藤田洋三 世間



パソコンを眺めながら
悪戦苦闘の時間が長引くと

気分転換に
コーヒーを淹れて甘いものを食べて
少しの間、
なにも
なにも
考えないようにします。

でも
できない。



気晴らしに外へでます。



結局、
水中書店さんへ行ってしまい、
本を買い込む羽目になってしまいます。


今回は
気分転換だから100均の軽いのを
買うのだよ。

言い聞かせる。

そうだ。
滋賀行きの道連れの本も選ばねば
と、
イソイソしだしたりして。

結局
笑わせてもらいましょうと、
伊藤理沙さんのおいピータン!!(1) (Kissコミックス)

旅のお伴は奥野健男さんの太宰治論

を、
即決。



だけど
気になる1冊が。



それが
トップ画像の藤田洋三さんの写真集。
世間。



断捨離断捨離。
本棚は大変なことになってるでしょ。
それに
お小遣いも残り少ないでしょ。

諭す白マム。



そうだそうだ。



と帰るも、久しぶりに黒マム登場。

「買っちゃいなよ。早く行かないと
誰かが買っちゃうよ。ホラホラ買っちゃいな」


アタクシの肩口にとまって囁きつづけるでは。。。


う~~んう~~~ん



踏ん張りましたが、
土俵際でうっちゃられて

自転車暴走族になり果て水中書店へ。





でも
それだけの価値ありな写真集。



藤田洋三写真集 世間 PB261528
浜脇のご婦人。最後まで一緒に暮らしていたと聞く





藤田洋三写真集 世間 PB261529
拝み屋さん。どうしてこの家にあがったか記憶にない





藤田洋三写真集 世間 PB261530
左 この時90歳を超えていた中津・北原人形の翁
右 別府・浅見神社の木彫りの寿老人






藤田洋三写真集 世間 PB261531
左 杵築。泥の壁を撮っていたら、厠から船津の婆さまが顔を出した
右 院内のお百姓さま。田舎のインフラが見事に揃った自足の暮らし




藤田洋三写真集 世間 PB261532


左 「杉乃井ホテル」の女中頭お玉さん。各界の名士に愛された
右 炉端焼きの大将・工藤さん。杉乃井近くで今も営業中




藤田洋三さんが
鏝絵放浪記の著者(写真家)と判明したのは
この写真集を繰ってのことです。



          


 
27
 
前回 瑞泉寺

                                           表紙裏
万城目学サイン とっぴんぱらりの風太郎

↑このサインはとっぴんぱらりの風太郎の単行本化の際に
ひらかれたサイン会にていただいたものです。



こちらは10月16日に京都瑞泉寺にて催された
東雅夫さんの朗読会と中川学さんの原画展終了後の
おこなわれたサイン会で中川さんにいただいたものです↓
                                         裏表紙
PA170768


とっぴんぱらりの風太郎の
表表紙の裏は著者万城目学さんのサイン。
そして
裏表紙には装丁・挿絵をされた中川学さんのサイン。

W学の豪華本になりました。







東雅夫さんからもサインをいただきました↓

PA160765







en1瑞泉寺寺宝展のお知らせen1

平成28年度 秋期京都非公開文化財特別公開

10月28日(金)~11月7日(月) 会期中無休
公開時間 午前9時〜午後4時
拝観料 大人800円 中学生・高校生400円

「秀次公縁起」や「瑞泉寺裂(きれ)」「瑞泉寺絵縁起」など
博物館に寄託された寺宝が展示されます。

*内容に関してはご住職のブログをご覧ください。
 
24
 
秀吉好きではなくて
豊臣の遺構が好きです。
やんちゃで大胆!
見ていると
心が躍る白マムです。

このような冊子がでていると知ると
すぐに取り寄せてしまいます。


季刊大林 no.57秀吉の普請 IMG_20160920_0020
            (株)大林組CRS室 発行 ¥1000

     <目次>

   ・建築家・土木家としての秀吉 山本博文

   ・秀吉の普請表

   ・秀吉の作った京都 河内将方

   ・「大仏」殿か大「仏殿」か 黒田龍二

   ・秀吉が京都に建立した世界最大の木造建築
    方広寺大仏殿復元
    復元:大林組プロジェクトチーム
    監修:黒田龍二

   ・秀吉が開花させた桃山文化 熊倉功夫

   ・シリーズ藤森照信の「建築の原点」9 御柱

   ・秀吉の普請マップ

     en1

豊臣秀吉は
希代の「建設好き」です。

あるいは
「都市づくり」好きともいえるでしょう。
御土居(注1)の建造などその最たるものですね。

本書は
株式会社大林組発行の季刊誌です。

57号は
秀吉の普請というタイトルで
京都方広寺大仏殿(京都大仏)の復元が
メインです。

京都大仏は奈良の大仏(東大寺)
よりも大きなものだったといわれて
いますが、
慶長伏見地震で大仏そのものが損壊します。
その後
秀頼によって再建されますが
皆さま、ご存じのとおり
大坂の陣にて
豊臣家は滅亡し、
大仏殿は
1798年に落雷により焼失しました。

1843年年に方広寺の信徒により
上半身だけの大仏と大仏殿が
寄進されましたが
これも
1973年に失火によりみたび焼失しました。



241126939_624_v1474677745.jpg


↑いかに京都大仏が大きかったわかると思います。



季刊大林 no.57「秀吉の普請」IMG_20160920_0022




京都大仏は焼失しましたが
豊国神社に隣接する方広寺は
こじんまりとしたお寺さんですが
現存します。

驚くことには大坂の陣の
きっかけとなった
「国家安泰」との銘文をもつ
梵鐘が境内に吊るされています。

方広寺梵鐘2013年08月17日_DSC_0470
                                       方広寺 梵鐘

↑画像の下辺に人の頭が写っているので大きさが
わかると思います。


方広寺梵鐘2013年08月17日_DSC_0466


これは
私の疑問なのですが
京都大仏の大きさに比べて
梵鐘が小さすぎる・・・のでは。

東大寺の梵鐘、奈良太郎の大きさと
どうしても比較してしまいます。

↓画像の小さな人物で大きさがわかると思います。

東大寺 奈良太郎
                             東大寺 梵鐘・奈良太郎






IMG_20160924_0002
                              西本願寺白書院 一の間*





IMG_20160924_0003
                                 西本願寺 飛雲閣*





IMG_20160924_0004
                                   御土居 平野鳥居前*


                             (*印)は季刊大林よりの転載であることを
                             明記します。


en1参考en1

<白マムが撮った秀吉の遺構>

醍醐寺三宝院唐門 詳細はこちら
醍醐寺三宝院2013年08月17日_DSC_0382

西本願寺唐門 詳細はこちら
西本願寺唐門2013年04月29日_DSC_0488

<注1:御土居>
京都をとりまくように作られた
土塁・堀。

*季刊大林 オフィシャルサイト
  バックナンバー目次・購入方法
 
13
 



井の頭公園まるごとガイドブック 改訂版


友人の著者 安田知代さんは
井の頭公園のことならなんでも知っている

井の頭公園のことならわたしにお任せあれの
この私が知らないことまで知っている。

だからとっても役に立つガイドブックです!



 
06
 
東京 奈良・まほろば館 P7310690
                                東京銀座 奈良まほろば館



まほろば館にて購入のマクワウリの美味しいこと。

冷やすでしょ。
薄く塩をふるでしょ。



上品な甘さが口にひろがります。

これが
昔の日本の夏の味です。



うり P7310779





マクワウリは
私が子供の頃の夏のおやつ。
当時は
スイカかウリが定番でした。

ところが
プリンスメロンが出てくると
甘味の強さと香りの高さで
あっというまにマクワウリは
姿を消しました。


だからこのマクワウリを知らない人が多い。
たまに
店頭に出るのを懐かしく思い購入すると、
これが
悲しいほど、味もなければ香りもない代物です。

何度
がっかりしたことか。



うり P7310777



まほろば館で目にした途端、
コレだ!と確信して購入。

間違いありませんでした。

友達に食べさせたいと思い
某集会に持参したところ
みなさん、大絶賛。


そこで
私はまるでバナナ売りならぬ
ウリ売り(笑)になって


「ホレホレあの瓜子姫と天邪鬼のウリだよ」


声高に口上を述べたのだけど、、、、



皆さんキョトン。

「なんですか?ウリコヒメって」


マクワウリも知らねど
ウリコヒメも知らないのですね。
昔から語り継がれている昔話です。








隔世の感でがっかりの私です。
というより
創作童話におされて
日本の昔話が語られなくなった事実。


これは私の持論ですが
創作童話を
10与えるならば
古くからのお話を
(それはイソップやグリム、アンデルセンも含む)
20、つまり倍は与えて欲しい。

お仏像様ではありませんが
古くから伝えられ残っているものには
それだけの「力」があったからこそ
今にいたると思っています。

それを伝承してほしと私は思っています。

話がマクワウリからご大層なことになりましたが
マウワウリだって文化なのですからね。



      ウリコヒメの話はウィキペディアにてご覧ください。
      結末は沢山ありますが
      私が知っているのは、瓜子姫は天邪鬼の騙されて
      木に吊るされ、天邪鬼は瓜子姫になりすまし
      輿入れしようとするのですがその最中にばれて
      お咎めをうけるというものです。



      



 
19
 
                                     →次回 村上春樹…と ちひろ美術館

村上春樹とイラストレーター IMG_20160719_0003
                村上春樹とイラストレーター
                


村上春樹とイラストレーターの帯 IMG_20160719_0004
                                               帯


7月17日
「村上春樹とイラストレーター」を観に
ちひろ(いわさきちひろ)美術館へ。

佐々木マキ
安西水丸
和田誠
大橋歩

そして

春樹さんを満喫。



そのカタログです。


238896850_v1468917723.jpg


色がとってもきれいで
それだけでも嬉しくなります。


村上春樹とイラストレーター P7190555 村上春樹とイラストレーター P7190554

村上春樹とイラストレーター P7190552 村上春樹とイラストレーター P7190553


「村上春樹とイラストレーター」は
とても素敵な催しです。

でも
とてもとても残念なことに
一番みたかった
中国行きのスロウ・ボート の原画がありませんでした。

私はあの洋ナシの表紙をみて安西水丸さんを
好きになったのです。
カタログに載っているかなあと思って
ページを繰ると
小さく載っていました。


村上春樹とイラストレーター P7190536


「ない!」
という
不満は残るものの
とてもよいイラスト展であり
1ページたりともおろそかにできない
密度の濃い本です。





          



春樹ファンだった(過去形?)私ですが
このところちょっと一休み中です。

そろそろ起きあがりますか!




   


   




                村上春樹とイラストレーター展 /




 
16
 
238749543_v1468631454.jpg



又吉直樹さんの火花を読みました。


内容を簡単に言えば
お笑い芸人が育っていく過程での
「阿呆」さや「哲学」や「居心地の悪さ」
を先輩芸人と自分の生き様を通して
描いた青春小説。

でしょうか。

青春小説といっても
主役のひとりである
先輩芸人神谷の老成していること!
一見、40歳前後と思えるのだけど
24歳とは。

  苦労してはるんやね、と思わずつぶやく
  白マム。

単行本の57ページからはじまる
お鍋をはさんでの会話は
夢路いとし・喜味こいしの漫才
「ジンギスカン料理」が元ネタであり

54ページに
「子供の頃からテレビで見ていた大師匠の
訃報が報じられた」
というのは
2011年に亡くなった喜味こいしのことです。

これらを頭にいれると
この小説は
会話の面白さで、
聴衆をグイグイひっぱり笑わせた
いとし・こいしへのオマージュでも
あるのでしょうか?


わたくし自身がこの本で一番好きなシーンは
21ページの

「姉は無言で紙のピアノを懸命に弾き続けていた。」

ですね。
ここらあたりは又吉さん、、、
うまいなあと思わせます。
裕福ではない家の子が背負っているものが
的確にみえてくるシーンせす。


アマゾンのレビューを読むと

「”芸人”の作品にしては笑いが無かった」
というのには
笑わせてもらいました。

又吉さんは漫才のネタ帳を披露したのではないし
たしかにご自身の漫才師という立場を利用して
書かれた小説ではあるけど
又吉直樹として小説を発表されたのだから
「笑い」がないとして星2つにされても・・・・・・。

気の毒です。

漫才師の小説として
若い人が随分手に取ったようですが、
彼等のレビューは「面白くない」というのが
概ねです。

若い人はもっと活字を読んで
読み巧者になれとは言いませんが
思惟を深めてもらいたいと
アマゾンレビューを眺めて思った次第です。



さて
大ラストの神谷の行動には
賛否両論ですが

わたくしは
面白いと思っています。
純文、エンタメというくくり自体が
おかしな現象ですが
あえていえば
純文だって「びっくりなオチ」があって
いいじゃないか!です。

吉祥寺界隈が舞台の多くをしめて
いますから、中央沿線っ子には
嬉しいかぎりです。



   又吉さんは
   中学の時に太宰治の人間失格を 
   読んで衝撃を受けたと言っています。


太宰治の墓2010年03月14日_DSC_0414
            三鷹駅南口徒歩10分 禅林寺 (向かいは森鴎外の墓)


   「中学生の頃、太宰治の『人間失格』を読み衝撃を受けた。
   そこに書かれていた幼少期から少年期までの主人公大庭葉蔵の
   振る舞い方は自分自身が世界に向き合う時の方法
   そのものだったからである」

   上記のためか
   又吉さん自身は太宰治と比較されることが多いのだけど
   それは違うなあと思っています。
   なぜか?
   これに関してはまだうまく説明できません。
   
   考えがまとまったら、いずれ・・・・・・ということで。


  


   





 
 

プロフィール

gurekomom

Author:gurekomom
ひとりテクテク、本をポッケにいれてお仏像巡りをしている時が一番幸せです。

掲載写真の無断使用は禁止いたします。ご使用になりたい場合はご一報ください。

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

ありがとう

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR
Copyright © gurekomom / Designed by Paroday