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大津市歴史博物館より琵琶湖の眺め2012年11月25日_DSC_0112
                           大津市歴史博物館より琵琶湖の眺め


<大津市歴史博物館 阿弥陀さま-極楽浄土への誓い>

会期 平成24年 10月13日(土)~11月25日(日)




はるばる東京からこの博物館に来たのは
大きな目的がありました。

話は2年前にさかのぼります。
2010年10月末のことです。
私は京都東山の泉涌寺(せんにゅうじ)の
塔頭のひとつ、
悲田院(ひでんいん)の前を通り目を
みはりました。

快慶仏のポスターが雨に濡れそぼっていたのです。


悲田院へ2010年10月31日_DSC_0184



これは、拝観せねばと、薄暗く、誰一人おらぬ
雑木林のような参道にはいりこみ
「ごめんください」と声をあげたのでした。

引戸はあくことはなかったのですが
中から「住職が不在のために拝観はできません」との
おこたえでした。


以来、悲田院の宝冠阿弥陀如来拝観は私の夢
でした。

先月11月の中旬のことです。
どうしても悲田院の宝冠阿弥陀如来があきらめられず、
拝観のお願いの電話をしたところ
「大津の博物館に出展させてもらってます」とのこと。

これには驚きました。
この宝冠阿弥陀如来坐像はまだ世の中にあまり知られて
おらず、博物館にも貸し出しをされたことはないもの
だったからです。

早速、調べてみると、展示は11月25日(日曜日)まで。

このようなわけで、私は11月24日23時30分の新宿発の
高速バスに飛び乗ったわけです。



2012年11月25日_DSC_0111


この企画展はとても見ごたえがありました。
初での木造の阿弥陀さまがたくさんおられた
うえに、滋賀のいろいろなお寺さんの
お仏像を堪能することができました。

その中でも白眉は滋賀ではありませんが
やはり京都の悲田院の
快慶作の宝冠阿弥陀如来坐像でしょう。




悲田院 宝冠阿弥陀如来坐像 快慶2012年11月29日_PB290014
    京都泉涌寺塔頭 悲田院 宝冠阿弥陀如来坐像 快慶


快慶のお仏像は、まずお顔がおきれいということ。
そのおきれいさは吸い込まれるようなきれいさです。

私はこのきれいさをよく「人知を超えたきれいさ」と
いいあらわしています。

お仏さまは人と一緒ではないわけで
快慶はそこのところをこの美しさであらわしているのでは
ないでしょうか。
この美しさあればこそ、
人は、
このお方におすがりしよう
このお方のいうことをきこう
このお方だったら救ってくださる
と、
手を合わせるのではないでしょうか。

この宝冠阿弥陀如来坐像は
保存状態も非常によくて、
衣の模様もよくみることができます。


さて、
この快慶のお仏像には私以外もうひと組の
拝観者がいました。

それが、ステキな方々だったんです。
どうも、アメリカ人です。
どうも、美術研究者とその愛弟子のようです。
その学者さんの雰囲気は
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦の
ヘンリー教授(ショーン・コネリー)。
勿論、美化しすぎですけれど。

低く、ささやくように・・・。
この宝冠阿弥陀如来像が
いかにすばらしいかを語っているのが
わかりました。
時々、ため息がまじります。
弟子の背の高く痩せた若者が、頷きながら
耳を傾けます。
たまに口を挟むと、ヘンリー教授は最後まで
聞かずかぶさるようにして熱心になにごとかを
説いています。

日本人の拝観(観覧)者は足をとめても1,2分というのに
このふたりの熱心さ嬉しくなります。
そして
このときほど英語がだめな自分にがっかりしたことは
ありません。英語が理解できたら、ついてまわったでしょう。

閑話休題

悲田院からは2躯の木造阿弥陀如来立像もおいでになって
おり、1躯はみるからに宋風の阿弥陀さまです。


悲田院蔵 2012年11月29日_PB290016
京都泉涌寺塔頭 悲田院 木造阿弥陀如来立像 鎌倉時代 


このお仏像は日本の仏師が舶来画か、請来仏
をもとに造像したものといわれています。

おおらかな感じがとても心地いいお仏像様です。

悲田院はとても小さな塔頭で、
建築的には、いうべきことがない、といえます。
が、
こんなによいお仏像をお持ちとは驚きます。
やはり
一度、本堂に入れていただきたいと
せつに思います、





2012年11月29日_PB290013
大津市坂本 西教寺木造阿弥陀如立像 行快 

↑この阿弥陀様は快慶の一番弟子の行快の作です。
さすが一番弟子です。
この展でわたしは西教寺を知ったのですが、
たくさんのすばらしいお像がこのお寺から
おでましになっていました。

検索しましたら、大きな寺院で
さもあなん。
この西教寺にもいずれ拝観をお願いしたいと
思います。




最後になりましたが、
今までのお仏像様とは作風がまったく違うのですが
私が気にいった木造阿弥陀如来立像をご覧にいれましょう。


2012年11月29日_PB290018
大月市月輪・新福寺 平安時代初期



en1参考en1

<ホームページ>
悲田院
西教寺
大津市歴史博物館

<11月25日旅取り>
大原 三千院来迎院大津市歴史博物館三井寺微妙寺三尾神社

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大津市歴史博物館

三井寺のすぐ近くに、大津市歴史博物館があります。 非常に立派な建物で、県立博物館クラスです。 大津の歴史と文化に関する展示が主ですが、残念なことに撮影禁止です。 画像で紹介したいネタもいっぱいあったのに… 受付に申しこめばNintendo DSの貸出があり、それを使うと展示品の解説が聞けます。 無料の音声ガイドです。 ロビーからは琵琶湖が見降ろせます。 景色しか...

  • ミュージアムに行きました。
  • 2015.06.21 00:11

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