白マム印 日本のこと日本のもの

 
06
 




三輪途道先生のカレンダーが、おくられてきました。

早速パネル貼りにして壁に掛けてみました。




さて、なにから書きだせばよいのやら、ちょっと考え
あぐねています。




わたくしと三輪先生の出会いのこと。
あるいは
お仏像のこと。

書くことはたくさんあります。




まずわたくしの生まれた環境を書きだしすすんでいきましょう。


わたくしの家は商家でした。
大きな玄関に長い廊下、床の間のある数々の部屋。
赤いとさかの軍鶏の日本画。
驢馬にのり商いをする異国の人の図。
書画骨董がふんだんにある家でした。

それらが本物かまがい物か残念ながらわたくしには
わかりません。
聞けば答えてくれたでろう母も、今はいません。




<画像は実家から持ち出した横山大観色紙です>



まず、日本美術ありきの中で育った私は
絵を描くのがとても好きでした。
しかし、残念なことに描くのは好きだけれど、絵は下手。
好きこそものの上手なれというのは、あまりあてにはできません。
好きだけど下手。
小さいころからそのことに関しては自覚していましたが、
小学校の4年のときでした。
図画工作の時間に運動場のはしでレンゲ畑を一心に描いていた
私の後ろから声がしました。
「I さんの絵はゴッホのごたあね」。
子ども心にもぐっとくるかけ声です。

この一言が私の人生を変えたと言ってよいと思います。

わたしはその頃出始めた西洋美術の画集ヴァンタンを
母にねだり、ゴッホ、セザンヌ、ミロ、モネ、マネを知り
西洋絵画にふれ、油絵を習い画廊に通う様になったのです。

西洋絵画に傾倒していた私ですが、入江泰吉さんでしたか
土門拳さんでしたかの写真集でみた「日光月光菩薩立像」に
心を奪われてしまいました。

このようなシンプルな線で、慈しみ深さや強さや怖ろしさや
優しさをあらわす事が出来るものがあること。
なにより美しいことに気持が動転しました。

私は毎日その写真集をみていたものです。

それは中学3年生の時でした。

しかし、それはまだ14、5才です。
いつのまにかその他の楽しいことに気がまぎれ
日光月光菩薩のことはみごとに幕をおろしてしまって
いました。



それから2年後のことです。

高校の修学旅行で、東大寺を訪れました。
友人らとなにげなく入った薄暗いお堂には
たくさんのお仏像さんがおいででした。

そのたくさんのお仏像さんのなかに
中学の時に恋焦がれた日光月光菩薩おいでだったのです。




<画像は日光菩薩 ポストカード>



完全に忘れ去っていたお仏像さんが目の前に
おいでになった時の私の気持はどうあらわせば
よいのでしょう。
申し訳なかったという気持と畏怖と懐かしさ、
それから、なんて美しいんだろうという
ないまぜの気持でしょうか。


私のお仏像の原点はここにあります。



つづく


お仏像と三輪途道先生への長い話   




<わたくしmom所蔵 三輪途道作 檜 漆 彩色 おかいこ>



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