白マム印 日本のこと日本のもの

 
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北京故宮博物院200選


東京国立博物館平成館
2012年1月2日〜2月19日



<緙絲極楽世界図軸(こくしごくらくせかいずじく)清時代>


北京故宮博物院200選展はとても驚きに満ちた
展覧会でした。

砧青磁や青銅。
あるいは玉(ぎょく)が展示されているだろうことは
想像ができ、また私はそれらを観たさに上野を訪れました。

が、第一展示室は「書」の渦です。
書をたしなまない不作法な私には猫に小判。
理解できず混雑がただ悔やまれるだけという
ていたらくです。

しかし第2展示室を進むにつれてはじめて観る
平織りや刺繍の緻密さや芸術性の高さに
釘つけとなりました。

トップの画像は、平織りでできています。
まるでそれは絵画です。。
構成の確かさ色の美しさはまさに芸術です。
極楽とはこのようなものと納得せざるを得ません

とても残念なことにこの画像は
下が切れおり皆様にお見せできないのですが、
この極楽世界図の下辺は
まるで日本の浮世絵の青海波そのものだったのです。
水色、青、白の色彩は日本の色そのものでしたし
その模様も浮世絵からでたようでした。

この作品は清時代のものです。
清時代といえば日本は江戸時代です。



<孔雀翎地真珠珊瑚雲龍文刺繍袍(くじゃくはねじしんじゅさんごうんりゅうもんししゅうほう)>

濃い青は孔雀の羽を下地にし、真珠や珊瑚で飾り、
雲龍や吉祥文を模様を刺繍で表した上着。
「袍」は上着のこと。

裾をご覧ください。
ここにもおなじみの模様です。




<明黄色彩雲金龍文緙絲朝袍(めいこうしょくさいうんきんりゅうもんこくしちょうほう)>

皇帝が重要な儀式の際に着る最も高位の礼服です。
この裾の波も見覚えがあるでしょ?



展示の最後の部屋は清朝がいかにチベットあるいは
チベット宗教を大切していかがわかるものです。
現在のチベット弾圧は非常に特異的なもので
清朝の貴族はチベット宗教を篤く信仰し
保護していたといわれます。

このチベットの法衣をご覧ください。
実際の展示はボディにまとわせていたので
その豪華で気高い雰囲気が目の当たりにする
ことができました。


<藍繻子地八宝文刺繍瓔珞法衣(あいしゅすじはっぽうもんししゅうようらくほうい)>
皇帝が大ラマ(高僧)に授ける服。

腕と裾をよくごらんください。
そこには鯉が描かれています。
青海波も浮世絵そのものです。




<乾隆帝文殊菩薩画像(けんりゅうていもんじゅぼさつがぞう)>

これは刺繍ではなく画像です。
清朝の乾隆帝が創建したチベット仏教寺院に伝わった仏画。
中央に鎮座するのは、文殊菩薩に見立てられた乾隆帝です。
この絵の下辺をご覧ください。
まるで風神雷神のようでしょ。




思いがけない品々に目を見張らずにはいられませんし、
その緻密で美しいことにしばし足が止まりましたが、
現在のチベット政策の非寛容さにため息をもらした
のは事実です。

が、
それ以上に
模様の類似性はいったいどういうことなのだろうか?
まさか、故宮博物院にて
浮世絵を思うとは思いもしない私でした。





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