白マム印 日本のこと日本のもの

 
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昭和25年3月15日付の川端康成から三島に宛てた手紙

・・・・・・
 今年度国際ペンクラブ大会、エディンバラにて八月中ごろ一週間、
の正式の招待状届きました。・・・・・・
あなたも一寸行ってみませんか。ペンクラブ代表として推薦する事ハ
困難でせうが、一員として如何ですか。百万円くらいで行ってこられ
ます。百万円くらいハお出来になるでせう。まあ機会ハいくらでもあ
りますが、なるべく早くヨオロッパ見て来た方がよいでせう。
・・・・・・



それに対しての
昭和25年3月18日付の三島由紀夫の手紙

・・・・・・
 本日はご丁寧なお手紙ありがとうございました。
エディンバラへ行ったらどうか、といふ箇所を拝見し
ワアーッとよろこんでしまひ、もう一寸よみましたら、
百万円要ることがわかり、ガッカリしました。
私の力では、宝くじを買ふほかに手がございません。
・・・・・・(←三島本人)それともどこかへ
頼みやうがございませうか?・・・・・・




可愛いでしょう?三島。
外国へ今すぐにでも行きたい心情があふれているし
子どものような文でしょ。

三島は2年後に外遊します。
読む、こちらも「よかったね」と安堵してしまいます。



昭和28年12月18日付川端の手紙

・・・御みごとな巻鮭今日拝受しました
頂戴ものばかりして居る様です



その前は「美しいお菓子」をもらっていますが、
川端もよくお菓子などの贈物を三島に届けています。
あるいは高価な品物(美術品等)のやりとりもあります。


他の作家が羨むような師弟関係が続きます。
昭和33年10月に川端は体調不良のために
夫婦共に東大病院へ入院します。
師を思う三島の手紙は凄いというか、
笑いもこみああげてきます。




昭和33年10月31日付三島の手紙

 前略先日御約束申し上げました如く、父母と話し合ひ、
ご入院に必要の品目をおしらせ申し上げます。

(一)寝具類
一、ベット(←ママ)の藁布団の上に敷く敷布団二枚
一、毛布二枚
一、羽根布団一枚
一、敷布四、五枚
一、枕掛四、五枚
一、円座
一、下着類
一、浴衣五、六枚
一、普通のタオル十枚 非常に汗をかく時の用意
一、湯上りタオル二枚
一、どてら一枚
(二)洗面及び身の廻り品
一、ビニールの風呂敷大小二枚
一、衣紋掛け
一、氷枕
一、懐炉


と、こまごまと75品目にわたって
延々と続きご丁寧にも下記↓へ続き、

右のほとんどの品は、上野松坂屋(月曜定休)で
揃ふさうでございます。



と、なるわけで、
三島の几帳面さ、義理堅さ、愛情が
つまった手紙です。                     

その1/2/3/4/5/6/7





川端康成記念会
三島由紀夫文学館
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