白マム印 日本のこと日本のもの

 
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<鏡池より東大寺大仏殿をのぞむ>


500年ぶりのご新造をまかされた仏師とはどのような方なのだろう。
そう思いつつも、いつもの性癖でその思いは薄まっていき
日常の中に埋もれてしまいました。







ある時のこと、
インターネットで版画を検索していました。
そして、偶然にもあの「月の舟」と題された彫刻に再びめぐり
あうことができたのです。
作者は三輪途道(旧姓上原三千代)という女性でした。
男性作家と思いこんでいた私は驚きましたが、
それ以上に驚いたのはまだお若い方、私よりもひとまわりも
年下という年齢でした。
いえ、
もっと驚いたことは、
この女性が東大寺1250年祭時の菩提僊那上人坐像の作者だったということです。


薄れて埋もれていたとはいえ、長年の思いは別々のところでうずくまって
つながっていたとは。




<わたくしmom所蔵 三輪途道作 檜 漆 彩色 mom家のなめくじ>



それにしても東大寺の懐の深さです。

東大寺は学生時代の三輪先生(当時上原三千代)の技量を熟知したうえ
の登用ですが、それにしても当時30そこそこ。大英断に違いありません。
例え東大寺が起用したとしても面々と続くおかかえの仏師集団がだまって
いるのだろうか等、とても下世話なことですが疑問が浮かんできます。
が、
のちに三輪先生にお会いしたおりその質問をぶつけてみましたところ、
制作中に嫌な思いは一切なかった。
嫌なことは一切耳に入らなかった。
と、
明快に答えてくださりました。

まさに、これが東大寺の器の大きさです。



                                     






*菩提僊那上人坐像に関しては三輪途道先生のオフィシャルホームページ
 ご覧ください。  

                             

私のお仏像の原点と三輪途道先生とのつながり、
このことが縁となり、
私の仏像への旅は深まっていくのでした。


                                この項 完



お仏像と三輪途道先生への長い話   



*黒マムの新春老骨に鞭打つ見仏記」を掲載中
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