白マム印 日本のこと日本のもの

 
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イタリア文化会館 「京」を語る谷川俊太郎 P4130006


「京」の上映は
谷川俊太郎氏の前説ではじまりました。

なんだか
宮崎駿さんのアニメにでてきそうな
容貌、お年を召した谷川さんです。

お話しの最後に
「この映画は芸術といっていいでしょか」

仰ったのですが、
観終わって、なるほどと思いました。


前回に書きましたが


『選ばれた制作陣が目指したのは、
「日本的なもの、東洋的なものの根源に迫ることによって、
そこにより普遍的なもの、世界的なものを発見する」
というものです。』

が、
この映画が果たして東洋的な根源に
迫っているかというと
観覧した人々の胸中は「否」だったのではと
思っています。

制作人は

監督:市川崑
脚本:谷川俊太郎
音楽:武満徹
ナレーター:芥川比呂志
監修:丹下健三/亀倉雄策/石川忠

と、
当時の綺羅な方々です。




1968年 京 市川崑 IMG_20160414_0002



1968年 京 市川崑 IMG_20160414_0004



出来上がった「京」という作品は
純文学的作品とでもいうのでしょうか。


延々とつづく
龍安寺の石庭の「石」の画面いっぱいのアップや
西芳寺(苔寺)の苔。

  石庭の四季折々に見せる顔や
  苔に木漏れ日のさす美しさ
  は皆無。

かと思えば
モミジの大写しの多用。


京を切り取るというより
市川崑さんの心象風景といってよいでしょう。
そこには、観る側への配慮はありません。

観る側は欲求不満を覚えてしまう。
細部ばかりが映しだされる。

そこで思い出すのが
市川崑監督総指揮の映画『東京オリンピック』です。
上映された当時、記録か芸術かという論争です。

「これを単なる競技記録の域に留めることなく、
あくまでも映画作家たる自身の作品として着手した」

断言した市川崑監督。

この言は「京」にもあてはまるようです。



ただし禅僧や雲水の様子や
昭和40年代の人々の顔つき
は、
今も心に残りました。



谷川俊太郎さんが「芸術」と
いわれたのは言い得て妙と膝を打ちました。





イタリア文化会館 アニェッリホール P4130005



    収録内容
    龍安寺石庭/西芳寺(苔寺)庭園/
    禅僧・雲水/桂離宮/舞妓/祇園祭


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