白マム印 日本のこと日本のもの

 
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又吉直樹さんの火花を読みました。


内容を簡単に言えば
お笑い芸人が育っていく過程での
「阿呆」さや「哲学」や「居心地の悪さ」
を先輩芸人と自分の生き様を通して
描いた青春小説。

でしょうか。

青春小説といっても
主役のひとりである
先輩芸人神谷の老成していること!
一見、40歳前後と思えるのだけど
24歳とは。

  苦労してはるんやね、と思わずつぶやく
  白マム。

単行本の57ページからはじまる
お鍋をはさんでの会話は
夢路いとし・喜味こいしの漫才
「ジンギスカン料理」が元ネタであり

54ページに
「子供の頃からテレビで見ていた大師匠の
訃報が報じられた」
というのは
2011年に亡くなった喜味こいしのことです。

これらを頭にいれると
この小説は
会話の面白さで、
聴衆をグイグイひっぱり笑わせた
いとし・こいしへのオマージュでも
あるのでしょうか?


わたくし自身がこの本で一番好きなシーンは
21ページの

「姉は無言で紙のピアノを懸命に弾き続けていた。」

ですね。
ここらあたりは又吉さん、、、
うまいなあと思わせます。
裕福ではない家の子が背負っているものが
的確にみえてくるシーンせす。


アマゾンのレビューを読むと

「”芸人”の作品にしては笑いが無かった」
というのには
笑わせてもらいました。

又吉さんは漫才のネタ帳を披露したのではないし
たしかにご自身の漫才師という立場を利用して
書かれた小説ではあるけど
又吉直樹として小説を発表されたのだから
「笑い」がないとして星2つにされても・・・・・・。

気の毒です。

漫才師の小説として
若い人が随分手に取ったようですが、
彼等のレビューは「面白くない」というのが
概ねです。

若い人はもっと活字を読んで
読み巧者になれとは言いませんが
思惟を深めてもらいたいと
アマゾンレビューを眺めて思った次第です。



さて
大ラストの神谷の行動には
賛否両論ですが

わたくしは
面白いと思っています。
純文、エンタメというくくり自体が
おかしな現象ですが
あえていえば
純文だって「びっくりなオチ」があって
いいじゃないか!です。

吉祥寺界隈が舞台の多くをしめて
いますから、中央沿線っ子には
嬉しいかぎりです。



   又吉さんは
   中学の時に太宰治の人間失格を 
   読んで衝撃を受けたと言っています。


太宰治の墓2010年03月14日_DSC_0414
            三鷹駅南口徒歩10分 禅林寺 (向かいは森鴎外の墓)


   「中学生の頃、太宰治の『人間失格』を読み衝撃を受けた。
   そこに書かれていた幼少期から少年期までの主人公大庭葉蔵の
   振る舞い方は自分自身が世界に向き合う時の方法
   そのものだったからである」

   上記のためか
   又吉さん自身は太宰治と比較されることが多いのだけど
   それは違うなあと思っています。
   なぜか?
   これに関してはまだうまく説明できません。
   
   考えがまとまったら、いずれ・・・・・・ということで。


  


   





 
 
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