白マム印 日本のこと日本のもの

 
07
 



今月のブルータス(マガジンハウス社)は面白かったです。

各出版社(当然他社)の文芸誌より単行本未収録の短編を
拾い上げて(もらって)収録しています。

そのなかで、ホ~ とひさしぶりにいい小説だなあと
感心したものがあります。


それは鹿男あをによし で、
一躍人気作家になられた万城目学さんの掌編です。

鹿男が大ブレイクした時、玉木くんはおろか
万城目さんのことも知らなかった私は、
その書評がとてもよかったので鴨川ホルモー
読んでみました。

面白いことは面白かったのですが、
まあ、それだけで終わってしまった。
コミック漫画を読んだような気分でした。

この1冊で彼の本は手にとることは
ありませんでした。

ところが
今現在週刊文春で連載されている
豊臣末期時代に忍者屋敷を脱出した
風太郎の物語、

とっぴんぱらりの風太郎

が、
とても面白く奇想天外で読ませます。

なかんずく戦国武士の戦闘状態の悲惨さの
描き方のさえていること!
引きずり込まれてしまいました。
今まで
時代小説はかなり読んだつもりですが、
戦闘シーンでこのように生々しく、
そして読む側に訴えかけてく描写ははじめてでした。


万城目さん、、、スゴイ人だなあ。
と、
考えを新たにしていました。

さて、本屋で
ブルータスを買おうか買うまいかと思って
めくっていると

万城目さんの掌編が目にはいり、即購入した次第です。

題名がいいんですよね。

悟浄出立(ごじょうしゅったつ)。

悟浄とは西遊記の沙 悟浄のことです。

文章は簡潔、物語は自由闊達。
短編なのに
三蔵法師、孫悟空、猪八戒 、及び沙悟浄の
気質がよくでています。

笑えるのは猪八戒がだらしのない好色な豚に
なぜ堕ちてしまったかが描かれている。
これは
平岩弓枝さんの西遊記にも描かれており
この平岩西遊記を読むまで、八戒が天界では
知らぬものなしの勇猛な武将で美男子だったと
知らなかった私は平岩さんのものを読み
驚くやら大笑いやら、
その通りのことがか
この万城目版の西遊記がかれています。
ただし
中心は悟浄の内面です。

本当に短い小説ですが、
4人の青春の旅立ちがきれいな文章でつづられています。


いい小説にめぐり合うと幸せだなあと思うマムです。




実は読後

中島敦さんが脳裏に浮かびました。






 



 


よかったらご覧ください。
平岩版西遊記 上
西遊記 下 「参りましょうぞ 行き行きて
           仏法にあだなす魔障の者共を退治しましょう」

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