白マム印 日本のこと日本のもの

 
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          重要文化財 十一面観音菩薩坐像 平安時代・10世紀 クリアファイルより

             平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち

             東京国立博物館
             9月13日(火) ~ 2016年12月11日(日)


      平安の秘仏 P9191104


櫟野寺を知っている人は
間違いなくかなりのお仏像好き。

秘仏の写真集などには
必ずといっていいほど櫟野寺、
櫟野観音(いちいのかんのん)は
掲載されています。

しかし
「櫟野寺」
を、なんと読めばいいのかと
とまどったりもします。

かくいう私がそうでした。

レキノジやイチイノジなどと読んだりもして
お恥ずかしい限りです。

「櫟野寺」は「らくやじ」と読みます。



櫟野寺 十一面観音坐像 クリアファイル IMG_20160920_0001
                  クリアファイル表より


甲賀市甲賀町櫟野の櫟(いちい)の里に
位置する櫟野寺は東京から参拝するには
かなりの時間を要すうえに
ご本尊は秘仏ですから
行ってお会いできるというわけではありません。

今回の特別展は待ってましたとばかりに
かけつけました。



櫟野寺 十一面観音坐像 リーフレット IMG_20160920_0005
                         リーフレット


5号室に入ると
正面中央にあたりを睥睨するように
像高3mを超す大観音が坐っておいでで
その大きさ、迫力、美しさに
「度肝を抜かれる」というのが
正直なところです。




平成の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち IMG_20160920_0007
                           リーフレット


現代人の私たちでも驚くのですから
往時の人々はどうでしょうか。

薄暗い堂宇に
黄金に輝く大きな観音様がおいでになる。

この十一面観音坐像を見て
ひれ伏さない者はいなかったでしょうし
深く祈りをささげるでしょうし
はたまた
安寧な気持ちを抱くでしょう。

この金箔の十一面観音坐像は滋賀というより
京都におられそうな雅さを放っておいでで
あまり滋賀には見られないように思います。



平安の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたちIMG_20160920_0009
                        リーフレット




平安の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたちIMG_20160920_0008
                        リーフッレト


本展覧会で展示されている仏像は、
すべて平安時代10世紀~12世紀の間に制作されたもので、
全20体がすべて重要文化財のうえ、
御寺よりお出ましになるのもはじめてのことです。



無題0
    薬師如来坐像 平安時代・12世紀

↑甲賀三大仏といわれる
定朝様式の薬師如来坐像は2.2m
おありです。

無題00
     地蔵菩薩坐像 平安時代


金箔が見事に残った
十一面観音坐像や薬師様に地蔵様に
心惹かれますが
それよりなにより
私は壁面にずらりとお立ちになられた
数々の甲賀様式(注1)といわれる
素朴な聖観音様に目が奪われました。


櫟野寺IMG_20160921_0004







平成の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち IMG_20160920_0027






IMG_20160920_0028


滋賀の観音様といえば
童顔のお仏像様を思い起こすのですが
甲賀様式の
目を吊り上げた厳しいお顔の観音様は独特です。


しかしなにやら妖艶であられて
魅力的です。


↓この観音様はおみ足が未分化です。

平成の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち IMG_20160920_0025

説明書きに
「立木から仏があらわれるところ」を
表現したとありました。
立木から仏さまが現れる・・・なんて素敵な!
しばし佇み想像してしまいました。




平成の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち IMG_20160920_0023
                        カタログ \1.800




これだけのお仏像が
地方の一寺に安置されていることに
驚きました。

甲賀様式といい、
像高3メートルの十一面観音坐像といい、
とても見ごたえのある展覧会です。







en1注1:甲賀様式en1

11世紀前半の特徴
・よく伸びた細身の体躯。
・目尻の吊り上がった厳しさを残す目。
・裳の折り返しや腰布を独特の意匠で飾る。
・総じて静穏な作風。

11世紀後半から12世紀
・全体として丸みを帯びる。
・面相の笑みを含んだように親しみある表現。

これらは中央の仏師らの影響を受けなかったことによると
いわれています。

en1参考en1

<ウェブサイト>
*櫟(らく)普及委員会http://raku-iinkai.com/
いとうせいこうさん、みうらじゅんさんの発案にて発足

*展覧会のみどころhttp://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1779#top
東博のウェブです

*東博のブログhttp://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/2016/09/22/

*櫟野寺オフィシャルサイトhttp://www.rakuyaji.jp/index.html

<参考図書>
 

<混雑度>
わたくしは日曜日の雨の日、
9月19日の観覧ですが、
並ぶこともなく、会場もゆったりとした空間で
混雑とはおよそかけ離れていました。

雨と開催序盤ということもあった
と思いますが、
阿修羅や若冲のようにメジャーでは
ありませんので
大混雑はないと予想します。

この展覧会を、観覧後
不忍池のほとりの
びわ湖長浜KANON HOUSEに
いかれてはどうですか?


en1櫟野寺en1

滋賀県甲賀 櫟の里 櫟野寺 IMG_20160921_0003

山号 福正山 (ふくしょうざん)
宗派 天台宗 (てんだいしゅう)
開基 伝教大師最澄 (でんきょうだいしさいちょう)
拝観時間  夏季 9:00~17:00 冬季 9:00~16:00
住所 甲賀市甲賀町櫟野1377 
電話 0748-88-3890
交通 JR草津線「甲賀駅」下車 町内巡回バス 櫟野観音行きバス15分
    あるいはJR草津線油日駅下車、徒歩約35分
Web. http://www.rakuyaji.jp/index.html 

拝観について
本堂・文化財収蔵庫(宝物殿)の改修に伴い、
平成28年6月1日より平成30年10月まで、拝観を休止
今後の拝観は、平成30年10月に迎えます、ご本尊大開帳法要期間より再開。



櫟野寺 IMG_20160920_0010



櫟野寺 旧本堂 IMG_20160921_00051
                                             旧本堂


en1螺髪ニットキャップen1

今回の櫟野寺展では記念して螺髪キャップが売り出されています。
東博のショップでは辛子色のみの販売ですがコチラでは
その他のカラーが揃っています。

無題5


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