白マム印 日本のこと日本のもの

 
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獣
                            獣 太宰治・宮沢賢治ほか




獣 (文豪ノ怪談 ジュニアセレクション)汐文社
悟浄出立(文庫版)新潮社
老乱 朝日新聞出版
 
上記3冊が私へのサンタさんからの贈物。

どれも読みたかった本だから気がきいている。
といっても
12月になって顔が合えばあの本この本がもうすぐ出る。
やら、
予約したらいい。
やら、
レビューがよかった。

言われ続けたら三太(コチラのほうがお似合い)も
折れちゃう。 笑


獣 文豪ノ怪談 は
まず、表紙絵がとても素敵です。
中川学さんのイラストです。
本文中にもたくさんのイラストがはいって
います。

飾りたいような表紙です。

掲載されている文豪作品は

山月記          中島敦
牛女            小川未明
馬の脚          芥川龍之介
お化けうさぎ       与謝野晶子
閑山            坂口安吾
尼             太宰治
交尾           梶井基次郎
注文の多い料理店  宮沢賢治

堂々たるセレクションでしょ。
十代の読者を相手にしているだけあって
ルビおよび語彙の解説がついています。
「文学ビギナーむけ」ということですが
これをジュニアだけに与えるなんて
もったいない。

大人だからこそ
昔読んだ作品を再度、
中川学さんのイラストで読んでみては
どうでしょう。



悟浄出立 PC2516741
                             悟浄出立


悟浄出立が文庫化されました。
表題作を読んだ時の私の驚き。

万城目さんという人はこんなにも
端正な文章を書く人だったのか!
こんなにも思惟的な物語を書くのか!
なにやら中島敦が脳裏に浮かぶぞ!

セブンイレブンにてブルータスを立ち読みして
驚いたものです。
勿論購入して
文学好きの友人らにコピーして配ったものです。
そして
早く単行本にならないかと思いアンテナをはっていました。
すると
このシリーズは新潮社のyom yomにとびとびで掲載されて
いることを知ったのでした。
それから3年経ちましたか?
平成26年に単行本化されて即購入です。

立ち読みした時に
すぐに中島さんが浮かび上がったのは
文章や、物語そのものが中島さんを彷彿
させるものだったからです。
どうにも気になって
読後に調べると中島さんの作品に
悟浄出世
悟浄歎異
という二作があると判明(当方 無知)。

万城目さんにしてみれば
したやったりといえます。

なぜ万城目さんがこの悟浄出立を
書かれたかは
今度でた文庫の序に詳しいので
どうぞご覧ください。

この文庫の表紙の沙悟浄はとても
凛々しいです。
私たちがイメージするところの
弱虫沙悟浄ではありません。
先頭きって進んでいる(悟空を差し置いて)。

「漠としたもの」に囚われてグルグル
堂々巡りの人に
少し力を与える物語ですよ。

その他の短編も端正な文章にて
古代中国の物語が語られています。
皆さんおなじみの英雄がでてきます。
人生の深淵を垣間見る
おすすめの短編集です。


老乱 PC2516761
                                             老乱


さて、
老乱です。 

認知症のことを知りたいかたには
おすすめの手引き型小説といって
よいのでは。

実は告白しますが
当方、同居の義母が介護2の
アルツハイマー型の認知症を
発症しています。

ゆえに
能天気に見仏しているようですが
実際の生活はイバラの上といっても
過言ではありません。

少しでも手を抜くことができるように
ヘルパーさんやデイケアセンターの利用を
前向きに活用しての日々です。

いまでこそ、
睡眠をとれるようになりましたが
発症して2年は、
夜中じゅう、暴言と暴力に見舞われて
寝ることもままならない生活でした。

私生活をここで述べても仕方ありませんね。

本書は
とにかく分かり易いです。
それと
認知症に効く薬がないこと。
つまり
認知症は治らないこと。

はっきりと
物語に織り込んでいます。

これから看護される方は
このことをしっかり頭にいれられる
べきです。

認知症は
治るのではという幻想が
どれだけ看護する側を振り回すか。

まず
その幻想をたちきって
看護の在り方を考え直すのに
この本は好適です。

物語的には
結末はがっかりです。
認知症に絡んだ物語の最後って
結局「死」で終わるんです。

認知症の手引きには
「認知症の患者は寿命が短い」
はっきりと書いてあります。
けれど
どっこい
長生きです!

小説の様に2,3年で死ぬということは
ない!
というのが私の意見です。

残酷だけど
これ現実です。

ちょっときれいごとの「老乱」ですが
よくできている(分かり易い)本です!


   
 
   





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