白マム印 日本のこと日本のもの

 
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         特集陳列―皇室の御寺
           泉 涌 寺
         秘仏三宝荒神坐像初公開
           2月5日まで



京都国立博物館 P1220886 京都国立博物館 P1220891

冬の「考える人」はいつも寒そうでお気の毒です。
もとい
冬の水辺の博物館も寒々としています。
このところ新しい美術館が出来ると
水攻めデザイン(すみません)が多く見られます。
確かにオシャレに見えます。
これもひとつの流行でしょうが、
安易なデザインだといつも思います。

せめて冬は温水になって湯気が出る。
というのは下世話なアイデアでしょうか。

さて
今回の京都行の最大の目的は
京博の泉涌寺展。
それも
初めて来迎院の本堂からおでましになる
初公開の

三宝荒神坐像

の拝観です。


P泉涌寺塔頭 来迎院 A160571
                              来迎院 荒神堂

大荒神ともいわれる来迎院の荒神様は
年に一回のみ。
成人式の日に向拝より拝観することが出来ます。
しかし
距離があるうえに薄暗く曖昧模糊として
殆ど拝顔できないというのが
本当のところです。

今回の出陣を逃すと
いつお会いできるや?

楽しみにしてまいりました。

来迎院の荒神様は
日本最初の荒神様といわれています。

      荒神さんを拝むと、
      幸を招き、悪事災難を逃れるなど様々な御利益がある
      とされていますが、
      特にゆな荒神という別名のあるとおり、
      昔から皇室の方々が安産を祈願されてきました。
      今現在も、安産のご祈祷を依頼される方が
      たくさん訪れていらっしゃいます。
      また、荒神様をかまどの上に安置して、
      火の用心はもちろん、かまどの火が絶えないよう、
      その家をお守りいただくようお祀りされている
      お家もたくさんあります。
      また、荒神さんのお側には
      七福神の布袋尊が祀られています。

                    来迎院ウェブより


来迎院 泉涌寺 三宝荒神坐像 26p-2
                  来迎院 三宝荒神坐像

まるで戦闘にあけくれる
武士のようなお顔だち!
それが
私の第一印象です。



大荒神と称されるだけあって
実際の大きさは等身大です。
等身大というのは唯一なのではないでしょうか。

ご立派ですし、
無駄彫りのない緊張感ある佇まいです。
破綻が一切ない。
これは
慶派の作品の特徴です。

四臂(4本の手)がなんと自然なことでしょう。

目の鋭さ身体の肉厚さは
運慶作の
八大童子の恵光(えこう)童子を思わせます。

うっすらと赤みを残したお顔に
衣装には截金文様がみてとれます。


200901310013.jpg
          八大童子の恵光童子

また
頭の上に乗せられている箱状のものは
梵篋(ぼんきょう)といって、
お経の入った箱だと思われます。
と興福寺東金堂の文殊さまに似ています。

c7d01558be3a4921c18e5d829077da53.jpg
  興福寺 文殊菩薩坐像


    但し、荒神様が頭上にいただかれているのが
    梵篋であるかは不確かなので
    ご存じのかたがご教示くだされば幸いです。




この泉涌寺展の
もう一つの特別な拝観は
悲田院の快慶作の宝冠阿弥陀如来坐像でしょう。


悲田院 快慶作 宝冠阿弥陀如来坐像 25p-3
  悲田院 快慶作 宝冠阿弥陀如来坐像



こちらは秘仏ではありませんが
なかなか拝観の予約がとれません。
私自身は大津歴史博物館の出陣にて初めて
拝観し、
2回目は7回目の電話挑戦にて予約がとれて
悲田院さんにて拝観することができました。

その阿弥陀様が京博におでましです。

みぞみぞしてきます!(わかる人にはわかりますね)

さすがの快慶仏です。
人智を超えた美しさをはなっておいでです。

けれど、
燃え上がるような赤の光背が
ないのは淋しいですね。

拝観者がいないことをいいことに
私はしゃがんでずっと見惚れます。

   お仏像様は立って自分の目の高さで
   対するものではなくて
   低い位置に自分を置いてまみえるもの
   だと思っています。

   なるべく
   人の出入りを見計らってしゃがむことを
   旨としています。






悲田院さんからは
逆手阿弥陀如来立像もおでましです。


悲田院 泉涌寺 逆手阿弥陀如来立像 25p-2
   ↑  逆手阿弥陀如来立像

逆手といういわれは来迎印が
通常の阿弥陀様と逆だからです。
だいたいにおいて右手があがっています。





多分
泉涌寺一番の人気である
楊貴妃観音もおいでです。
こちらは
泉涌寺の正門を潜って左手の
観音堂にいつもおいでですので
拝観された方も多いことでしょう。

たおやかでいて堂々とされています。

IMG_0004_NEW
                 泉涌寺 楊貴妃観音坐像


ライイン sp_l364

さて
ここからは京博への苦言
といいますか、白マムの独り言です。


展示の仕方に工夫が全くないなあ。

ショーウィンドウーに
ただ商品が横並びに置かれているみたい。

凝る必要はないけれど
初めておでましの大荒神坐像と
拝観が難しい宝冠阿弥陀坐像を
並列で
ガラスにおさめるのは幾らなんでも
芸がない。

と、
いうか、これだけの素晴らしい出陣にたいして
尊敬の念がなさすぎと思うのです。

この御二方は
独立で
おさめるべきでしょうし
360度の拝観とはいいませんが
それなりの工夫をもっておさめるべき
お仏像様だと思っています。

宝冠阿弥陀坐像は
ライトがガラスに反射して
阿弥陀様のお顔がきれいには見えません。

私としては
この阿弥陀様の美しさを皆様に知って
いただきたかったので
無念でした。



しかし
改めて言うまでもありませんが、
出陣されたどのお仏像、寺宝は
素晴らしいものでした。


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京都国立博物館オフィシャルサイト


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                                        泉涌寺
泉涌寺拙ブログ




泉涌寺塔頭 来迎院 PA160566
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来迎院拙ブログ




泉涌寺塔頭悲田院 PB010140
                                         悲田院
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< 2017.1.22の足取り >
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